2018年10月07日

輝ける人生

 シニア女性の自立をユーモアとペーソスたっぷりに描いたイギリス映画らしい大人の作品。男性や若い世代がみても、共感できる部分はおおいのではないでしょうか。
 
 作品情報 2017年イギリス映画 監督:リチャード・ロンクレイン 出演:イメルダ・スタウントン、ティモシー・スポール、セリア・イムリー 上映時間:114分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2018年劇場鑑賞227本目



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 【ストーリー】
 35年連れ添った夫マイク(ジョン・セッションズ)が定年を迎え、ナイトの称号をえた。そのパーティーの日。サンドラ(イメルダ・スタウントン)はマイクが親友のパメラ(ジョシア・ローレンス)と長年不倫関係をしていたことを知り、家を飛び出す。

 行き場のないサンドラは、不仲だった姉ビフ(セリア・イムリー)の部屋に転がり込む。近所の修理工、チャーリー(ティモシー・スポール)らとともにシニア向けのダンス教室に通っているビフは、ふさぎ込むサンドラも教室に誘う。最初は戸惑ったサンドラも次第に周囲と打ち解け…

 【感想】
 人間は富や名誉よりも大切なことがある。真っ正面からいうと気恥ずかしいし、そんなことをいうなんて青臭いと鼻で笑われるかもしれませんが、本作のサンドラとビフの生き方は、それが真理であると教えてくれます。夫の富と地位に満足して、肝心の心を見失っていたサンドラ。一方、若い頃から市民運動に打ち込むとともに、恋愛にも奔放で自由にいきていたビフ。表面上は豪邸に住むサンドラと、古ぼけた団地に住むビフなのに、内面の豊かさはまったく逆になります。

 さらに、サンドラを囲む友人たちも、金はあるけどファッションや他人の噂話にうつつを抜かすパメラたちと、真剣に人生に生きてダンスに夢中になっているチャーリーたちとどちらが人間らしいかというと、もちろんいうまでもありません。大人の映画らしく、ちょっとHな会話もあります。また、ダンスも素人が集まっているわりにはうますぎるというところもあります。でも、人生で輝いているものは何か、非常にわかりやすく伝えてくれるのです。

 そして、人生は楽しいこともあれば、悲しいこともあります。離婚するということは最愛の孫にも会えなくなります。さらに、年を取ると、体も動かず、臆病にもなってしまいます。でも、信頼できる姉と友人たちがいれば大丈夫。壁にぶちあたってようにみえても、きっと解決策がみつかります。

 失礼ながら、イメルダ・スタウントンはもとより、ティモシー・スポールはしょぼくれた初老の俳優です。そんな2人の淡い恋物語がなんと美しく、こちらの胸をうつように描けるのか。邦画でもこういうどこにでもいそうな初老の男女を主人公にした映画があればいいのに、とも思わされました。
posted by 映画好きパパ at 05:09 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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