2018年10月08日

リグレッション

 悪魔崇拝に関する集団ヒステリーを描いたサスペンスで、正直、トランプ大統領をめぐる集団ヒステリー的な世論を暗喩しているのかと思いきや、制作年は3年前でした。なぜ、エマ・ワトソンが出演しているのだろう。

 作品情報 2015年スペイン、カナダ映画 監督:アレハンドロ・アメナーバル 出演:イーサン・ホーク、エマ・ワトソン、デヴィッド・シューリス 上映時間:106分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2018年劇場鑑賞228本目



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 【ストーリー】
 1980年代末から90年代初頭にかけ、アメリカでは悪魔を崇拝しているカルト集団があり、生け贄のため殺人をも辞さないという噂が流れていた。ミネソタ州の小さな町で、17歳の少女アンジェラ(エマ・ワトソン)が父親のジョン(ダーヴィッド・デンシック)から性的虐待を受けたと訴えてきた。

 担当刑事のブルース(イーサン・ホーク)にジョンは、虐待の事実は認めたものの記憶がないという。心理学者のレインズ(デヴィッド・シューリス)が、催眠術をかけ記憶を呼び戻す、退行催眠療法を行う。すると、ジョンの家で悪魔崇拝者による儀式が行われたという記憶が呼び戻され…

 【感想】
 アメリカでは宗教保守派が強く、それゆえに悪魔の存在も信じてしまうというちょっと矛盾した状況があります。さらに、20世紀の終わりも近づき、終末論みたいなのが出始めた頃。悪魔崇拝者が悪事を企んでいるという常識的に考えればおかしなことを信じてしまう土壌があったかもしれません。

 もう一つは現代では否定されている退行催眠療法。人の記憶なんてあてにならないし、ましては催眠術での記憶なんてなおさらですが、当時は心理的療法として注目されていたそうです。疑似科学のお墨付きで集団ヒステリーが強くなってしまったということは、現代でもあるでしょうね。

 ホラー映画として観た場合は、悪魔崇拝者、特にアンジェラの祖母役のデイル・ディッキーが、とにかく不気味であり、実際に悪魔を呼び出していても不思議でない雰囲気を醸し出しています。果たして、悪魔が実際現れたかは本編をみれば答えがわかるのですが、悪魔の実在よりも人間の集団ヒステリーのほうが恐ろしいというホラーの鉄則みたいなところは描いています。しかも、警察やマスコミといった本来ならばヒステリーを鎮静させる側が、むしろパニックをあおっているのですから、現実でも起きていそうで恐ろしい。

 ただ、怖がらせからもいまいちだし、すでにハリー・ポッターでスターとなっているエマ・ワトソンがなぜこのような作品にでたのか本当に不思議。まあ、彼女は意識高い系な感じがするので、アメリカの暗部みたいなところを訴えたかったのかもしれませんし、逆に純粋がゆえに陥る罠みたいなのを演じたかったのかもしれません。全編を通じて照明も抑えて暗い感じにあり、ホラーの不気味さが好きな人は気に入るかもしれませんけど、個人的にはわざとらしくて、今ひとつピントきませんでした。
posted by 映画好きパパ at 07:16 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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