2018年10月18日

クレイジー・リッチ!

 主要キャスト、監督を含めたスタッフは全員アジア系ながら、全米3週1位をとって映画史を変えるのではと思われる作品。お気楽なラブコメですが、家族やお金を真剣に考えさせるところもあり、なかなかの良作でした。

 作品情報 2018年アメリカ映画 監督:ジョン・M・チュウ 出演:コンスタンス・ウー、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ヨー 上映時間:121分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2018年劇場鑑賞238本目




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 【ストーリー】
 ニューヨークの大学教授レイチェル(コンスタンス・ウー)は恋人のニック(ヘンリー・ゴールディング)が親友の結婚式で故郷のシンガポールに帰り、その際に家族に紹介したいといわれて、生まれて初めてのシンガポール行きを決める。

 ニューヨークでは普通の生活をしていたニックだが、実はシンガポール随一の大富豪の御曹司だった。現実離れした大邸宅に驚くレイチェル。しかし、ニックの母エレノア(ミシェル・ヨー)は、シングルマザーに育てられた庶民のレイチェルを一族として認める気はなかった。さらに、独身イケメンのニックを狙う女たちや、財産目当ての親戚たちからいじめにあう。しかし、親友でシンガポール在住のペクリン(アウクワフィナ)の協力をえて、レイチェルはニックとの愛を貫く決意をする。

 【感想】
 ハリウッドではホワイト・ウォッシュというのが問題になっています。黒人やアジア系の役柄を白人に変えてしまうことで、最近では日本の人気漫画、攻殻機動隊が、「ゴースト・イン・ザ・シェル」としてスカーレット・ヨハンソン主演になったことが問題視されました。最近では「ゲット・アウト」「ブラックパンサー」など黒人主役の映画も人気を呼ぶようになりましたが、もともと黒人主役の映画はハリウッドでは作られていますし、白人主役でも準主役は黒人という作品は結構あります。だから、主要キャストがアジア人で占められている本作が大ヒットしたというのは、まさに、ハリウッドの歴史を変えるといっても過言ではありません。実際、ベストセラーとなった原作の使用料は1ドルで、原作者は白人を主役にかえろという映画会社の好条件をすべて断って、アジア人キャストにしたワーナーと契約したそうです。

 冒頭、ロンドンの高級ホテルについたエレノアが、予約していたにもかかわらずアジア人をいやがるフロントに追い出される場面から始まります。これは20年前の出来事に設定されていますが、今でも似たようなことは欧米ではあるといいます。そこで白人のフロントをぎゃふんといわせたあとは、エキストラをのぞくとアジア人ばかり。ほとんどが中華系ですが、「ラ・ラ・ランド」にも出ていた日系のソノヤ・ミズノが、花嫁のアラミンタ役という重要な役ででていました。

 さて、そういうことは別にして、まず驚いたのが中華の金持ちの豪華絢爛ぶり。日本と違って、贅沢は良いことという民族性があるのでしょうが、大邸宅にゴージャスなパーティー、きらびやかな宝石、ファッションと、そういうことにうとい僕もみとれるほど。日本でも「花より男子」なんてありましたが、日本のドラマや映画って、作り手も演じ手もスーパーリッチではないので、どこかしょぼいのですが、さすがはハリウッド。世界的なお金持ちの生活はこうなんだと驚嘆します。

 しかし、金持ちだからといって性格が良いとは限らないのもまた真理。財産のために愛のない結婚をしたり、小学生のようないじめをしたり。でも、レイチェルは仲間の支えもあって、まっすぐにぶつかっていきます。巧い対比なのは一族でやはり金持ちと庶民が結婚したアステリッド(ジェンマ・チャン)を取り上げ、一時的な愛では困難には負けてしまう。夫婦が手を取り合って、外部と戦わなければならないことを示していること。

 また、エレノアも単なる悪役ではなく、自分もケンブリッジで優秀な成績でいながら、結婚のためキャリアを断念したこと。そしてたいした家柄ではないので、結婚後に苦労したことが明らかになります。家族と自分のキャリアをどちらを優先するのか。バナナ(外見は黄色でも中身は白人)の中華系アメリカ人であるレイチェルとは生き方がまったく違うのです。その異文化のぶつかりあいも見応えがありました。

 それでも、難しいことは考えずに、昔ながらの身分差のある純愛ラブストーリーとして堪能できます。大ヒットをうけて続編も計画されているそうなので、ぜひ次回作もみたいと思わされました。
posted by 映画好きパパ at 07:28 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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