2018年10月20日

パーフェクトワールド 君といる奇跡

 初恋の人は車椅子になっていた、というキャッチフレーズ通りの物語。障害者について変にお涙頂戴にしないのは評価しますが、主役2人が美男少女すぎるなど、美しすぎるのがひっかかりました。

 作品情報 2018年日本映画 監督:柴山健次 出演:岩田剛典、杉咲花、財前直見 上映時間:102分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2018年劇場鑑賞240本目  



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 【ストーリー】
 インテリアコーディネーターの川奈つぐみ(杉咲花)は仕事先との飲み会で、高校時代のあこがれの先輩、鮎川樹(岩田剛典)と再会する。だが、鮎川は大学時代に事故にあい、脊髄を損傷して車椅子生活になっていた。

 事故にもかかわらず、高校時代から夢だった建築士になった鮎川と一緒に仕事をすることになり、つぐみの胸はときめく。仕事に真剣に生き、周囲のことを気遣う鮎川は、事故後恋愛をしないと思っていたが、一途なつぐみに次第に心をひかれるようになったが…

 【感想】
 正直、予告篇をみればストーリーはあらかた分かってしまうのですが、岩田、杉咲ともひたむきな演技をみせて、飽きさせることはありません。互いに思いを募らせていく様子も、ちゃんと描写を積み重ねて行っており、不自然さは感じません。

 障害者であるからといって仕事はきちんとできるし、運転も車椅子バスケもできる鮎川は常に前向きに生きています。しかし、自分の面倒をみることがいかに周囲の負担になるかということが分かっており、排泄の世話をしなければならないといった現実もきちんと伝えています。

 また、つぐみの父親(小市慢太郎)が娘を愛するが故に、予告篇にあるように鮎川に頭を下げて別れてもらうよう頼むというのも理解できるし、両親の反対を押し切っても鮎川と思いをとげようというつぐみの芯の強さも、きれいに伝わってきます。純愛という言葉がまさにぴったりの2人。自分がつぐみの父親だったらどうしたろうかなあ。そうも考えさせられます。

 ただ、それゆえに現実の汚さがもう少し伝わってくれば良かったのにという気もしました。例えば夫婦になるなら夜の生活はどうするのか。また、杉咲はまだ高校生役が似合う童顔のうえ、実年齢より4歳上のOL役です。一方、岩田も甘いマスクのイケメン。こういう美男美女がどろどろとした現実にもっと立ち向かうシーンをみたかったですし、結局、登場人物に悪人がいないというのも、絵空事に思えてしまいました。

 例えば障害者の恋愛を描いた邦画でしたら、リリー・フランキーの清野菜名の「パーフェクト・レボリューション」がありました。また反戦映画のくくりになるかもしれませんが寺島しのぶの「キャタピラー」も強烈でした。これらは、まさに、人間の汚い部分まで描いたパワーあふれる作品でしたが、本作の場合、きれいだけどちょっとまとまりすぎているという気も否めませんでした。
posted by 映画好きパパ at 06:08 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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