2018年10月26日

ルイスと不思議の時計

 1970年代にアメリカの人気児童文学シリーズだった「ルイスと魔法協会シリーズ」の映画化。クラシックな端正さはありますが、ありふれた展開に今ひとつ。また、シリーズ化を見据えてなのか、伏線が本作だけでは消化できないような部分もありました。

 作品情報 2018年アメリカ映画 監督:イーライ・ロス 出演:ジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・ヴァカーロ 上映時間:105分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2018年劇場鑑賞247本目




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 【ストーリー】
 1955年、10歳の少年ルイス(オーウェン・ヴァカーロ)は両親を交通事故でなくし、遠くの田舎町に住んでいる伯父のジョナサン(オーウェン・ヴァカーロ)に引き取られることになる。ジョササンと、隣人のツィマーマン夫人(ケイト・ブランシェット)は温かく出迎えてくれたが、屋敷は不気味な雰囲気を漂わせていた。

 やがて、ルイスは2人の秘密をしる。なんと2人は魔法使いだったのだ。そして、ルイスも魔法を学べるという。喜び勇んで魔法にくいつくルイスだが、屋敷にはさらに秘密があった。実は屋敷は伝説の魔法使いアイザック(カイル・マクラクラン)がかつて住んでおり、世界を滅ぼす魔法の時計が隠されているというのだ…

 【感想】
 1950年代のアメリカの田舎町。クラシックなテイストはなかなか。特に広い庭で宇宙を再現する魔法のきらびやかさといったら。ケイト・ブランシェットのツィマーマン夫人のエレガントさと、はじけぶりを若干抑えめにしたジャック・ブラックのジョナサンが迷コンビを結成し、エレガントなののしりあいは吹き替え番の佐藤二朗、宮沢えりがどんぴしゃりで、なかなか味わい深いものでした。

 また、ルイスが転校先でいじめられ、それで友情を失いかけたときに、ジョナサンの教えを破って禁断のことをしてしまうあたりの流れも、児童文学ならさもありなんといったかんじで、この年頃の少年ならではの感情をうまくすくい上げています。

 しかし、後段の魔法の時計になってくると、話はありがちなパターンにおちてしまいます。原作が古い時代に作られたことがありますが、ハリー・ポッターのようなわくわく感は乏しいし、今まで屋敷を大切にしていたろうになんで?と思えるシーンも。この手の話のラストは決まっているので、途中の冒険譚がどの程度面白いかで評価は決まると思うのですけどねえ。

 まあ、演技達者のジャック・ブラックとケイト・ブランシェットが子役のオーウェン・ヴァカーロをうまくひきたて、ほどよいマリアージュになっています。こういうのが好きな子どもと一緒に観れば、話が弾むかもしれません。
posted by 映画好きパパ at 07:38 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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