2018年10月28日

億男

 川村元気の原作のときから思ったけど、マネーに関する考えが浅薄にみえてひいてしまいました。ただ、映画は高橋一生の好演で男の友情ものとしては観られます。

 作品情報 2018年日本映画 監督:大友啓史 出演:佐藤健、高橋一生、黒木華 上映時間:116分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2018年劇場鑑賞249本目



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 【ストーリー】
 3000万円の借金がある一男(佐藤健)は、妻の万左子(黒木華)、小学生の娘まどかと別居中。ところが宝くじで3億円をあててしまう。どう使えばいいのか迷った一男は、学生時代の親友で資産100億円のIT企業社長の九十九(高橋一生)に相談する。

 ところが九十九は一男の3億円を持って消えてしまった。一男は九十九のパーティーで知り合ったあきら(池田エライザ)を皮切りに、IT企業社長の百瀬(北村一輝)、怪しげなマネーセミナーを主催する千住(藤原竜也)、10億円を隠し持つ主婦の十和子(沢尻エリカ)と九十九を知る人物を訪ね歩く。

 【感想】
 お金って、何かと交換できる信用でしかなく、お金はお金なのですが、お金の本質を探すという妙に求道的なことをいっているので、話が浅薄になっていきます。冒頭の九十九の主催するパーティーが、いかにも日本で金持ちのパーティーといえばこれでしょ、というしょぼい感じだったので、スケールの小ささにがっかり。

 さらに、大金を得た百瀬、千住、十和子の人生を狂わせていく姿をみせることで、一男がお金に関する狂言回しになっているのでしょうが、人間、たかだか10億円くらいでそれほど変わるのかな。変わる人もいるでしょうけど、だから大金を持つと人はダメになる、という書き方は原作もそうだけど、非常に安易に感じられました。

 さらに、お金にまどわない十和子の存在も、よく分からない。逆に、そこまで貧乏なのに大金のかかる娘のバレエにこだわるほうが、どうかしていると思うのだけど。清貧のほうが人間としてまともというのは、日本人の多くが持っている感覚だからそれにのっかる以上はしょうがないのかもしれませんが。

 しかし、九十九役の高橋の演技が本当に良く、学生時代に落語サークルで一男と一緒だったシーンは2人の息もぴったり。落語もなかなかのものでしたり、普段は吃音なのに、自分の熱い思いをかたるときは能弁になるというのはすごくよかった。佐藤も冴えない風貌の一男になりきっていたし、豪華なゲストたちも物語になじんでいました。モロッコロケも効果的で、こういう男の友情はいいよね、と思います。
posted by 映画好きパパ at 16:54 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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