2018年10月29日

劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン

 1970年代の人気漫画の完結編。はいからさんがすかっと活躍する前編に比べて、昼ドラチックの純愛劇になってしまい個人的には前編のほうが良かったのですが、テレビアニメは途中で打ちきりだったため、最後まで映像化されたというのは感慨深いです。前編の感想はこちら
 

 作品情報 2018年日本映画アニメ 監督:城所聖明 声の出演:早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏 上映時間:105分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2018年劇場鑑賞251本目 



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 【ストーリー】
 満州で日本人馬賊が暴れており、それはシベリア出兵で行方不明になった婚約者の伊集院忍少尉(声・宮野真守)ではないかと、花村紅緒(早見沙織)は会いに乗り込む。だが、それは伊集院の部下の鬼島軍曹(中井和哉)だった。失意のまま帰国した紅緒を、上司の青江冬星(櫻井孝宏)は温かく出迎える。

 そんななか、ロシアからミハイロフ公爵夫妻が日本に亡命してくる。ミハイロフ侯爵を見た紅緒は驚く。なんと伊集院少尉にそっくりだったのだ。だが、侯爵夫人のラリサ(坂本真綾)はミハイロフは純粋のロシア人だと否定する。しかし、ミハイロフは記憶喪失になっていて…

 【感想】
 男尊女卑の戦前社会で、大正ロマンが花開くなか、女性の権利を打ちだしてさっそうと活躍したのが前編でした。しかし、後編になるとメロドラマがメインとなってしまい、むしろ古くさく思えてしまいます。むろん、原作に沿っているわけですけれど、あれだけ元気いっぱいだった紅緒が、ミハイロフが少尉か否か、あるいはその後のラリサとの関係に悩む姿は、オーソドックスな少女漫画ヒロインではあるけれど、時代の改革者という感じは消えてしまいました。

 少尉と青江編集長、鬼島といった男性陣も、結局、ぐいぐい引っ張る男性に女性が惹かれるという、王道的な王子様でしかありません。まあ、往年の少女漫画なのでしかたがありません。少女漫画のアニメ化とみれば、あまりにも王道なのですがすがしいくらい。今時のこじれた恋愛ものより、はるかに見やすいのも事実です。また、原作と後半は多少テイストを変え、ラリサの扱いは本作のほうが納得のいく感じになっていました。

 基本的にシリアスがメインとなりましたが、酒呑童子などの小ねたはでてきます。エンドロールの名場面集+アルファも、僕のようにそれほど原作に詳しくないものでもジーンとしました。声も変に俳優や芸人を使っておらず、実績のある声優で固めたのが、日本アニメーションの作画にもあっていて良かったです。

 このあとの日本の歴史を考えると、戦争にまっしぐら。伊集院少尉も職業軍人なわけですし、ここにでてきて自由を謳歌したはいからさんたちが、どんなふうに巻き込まれてしまうのか。時代のあだ花のようなところが、今から見るとはかなく美しく見られるのかもしれません。



posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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