2018年11月02日

ブレイン・ゲーム

 FBIに協力する超能力者というB級テイストな話をアンソニー・ホプキンス、コリン・ファレルら豪華キャストで、上質な心理サスペンスに仕上げました。陰鬱なスリラーファンにお勧めです。

  作品情報 2015年アメリカ映画 監督:アフォンソ・ポヤルト 出演:アンソニー・ホプキンス、ジェフリー・ディーン・モーガン、コリン・ファレル 上映時間:101分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2018年劇場鑑賞258本目



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 【ストーリー】
 延髄を切り裂くという連続殺人事件が起きたが、被害者に共通項がないうえ証拠がまったくみつからずFBIの捜査は暗礁に乗り上げていた。捜査責任者のジョー・メリウェザー(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、同僚で心理学者のキャサリン・コウルズ(アビー・コーニッシュ)の反対を押し切り、田舎に隠棲している友人のジョン・クランシー博士(アンソニー・ホプキンス)に協力を要請する。

 ジョンは触れたものから過去や未来の映像を読み取れる超能力を持ち、過去にFBIの捜査に協力していた。だが、ある出来事から世捨て人のように暮らしていた。友人のジョーに懇願されて渋々現場に出てきたジョンは能力を発揮して、事件の共通項を見破り証拠を次々と見つけていく。最初はインチキだと疑っていたキャサリンも、信じざるを得なかった。しかし、ジョンは捜査の過程で気づいてしまった。犯人も自分と同じ能力をもち、しかも、その能力は自分よりはるかに上であることを…

 【感想】 
 際物のアクションに仕上げることもできたプロットですが、ひたすら暗い色調や凝った映像を使って陰鬱だけど独特の美意識をもった映像にしたうえ、名優たちの共演で上質のサスペンスに仕上がりました。特にアンソニー・ホプキンスの存在感はさすがの一言。

 過去が読めるのはともかく、未来は変わるわけですから、互いに将棋の手を何手も読むように、もし自分がこのように行動して、相手がそれを受けたら、自分はさらにそう、と頭の中で未来が自分に有利になるようシミュレートしていきます。その映像が出てくるのだけど、それが脳内なのか現実なのかわからないようなところも見ているこちらを惑わせます。しかも、時系列で説明するのではなく、断片的な映像が次々と出てくるだけなので、いったいどれが事件解決のヒントなのか、推理するのも楽しみに。

 中盤、犯人が捜査陣を挑発していることに気づいたときは、ジョンならずとも驚きました。超能力を持っているのは自分だけでなく、しかも犯人のほうが上手。その犯人も単なる殺人マニアではなく、ちゃんと理由があって犯行を繰り返している。どんな動機であっても、しょせん犯人のへ理屈と断罪されるのが普通のエンタメ映画ですが、本作の場合、意外な展開になっていくので、正直、驚きました。勧善懲悪というのではなく、善と悪とは何かという意外と哲学的な話にもなっていくので、お気楽なエンタメを期待した人には不向きでしょう。

 映画の世界だからいえますが、犯人が独特の美意識を持っており、それをうまく映像化できる作品はなかなかのものですね。もし、僕が未来が分かって、犯人やジョンのような立場にいたときにどういう行動をとるかなんてことまで考えさせられました。そういう超能力がない普通の人は幸せなんだなあ。
posted by 映画好きパパ at 19:00 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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