2018年11月06日

search/サーチ

 全部PC画面で完結するSNS時代を象徴するようなサスペンス。物珍しさだけでなく、膨大な情報量を逆手にとった伏線の数々が小気味よく、演出、脚本ともに○です。

  作品情報 2018年アメリカ映画 監督:アニーシュ・チャガンティ 出演:ジョン・チョー、デブラ・メッシング、ミシェル・ラー 上映時間:102分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2018年劇場鑑賞263本目




ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 サンノゼ在住のエンジニア、デビッド・キム(ジョン・チョー)は妻のパメラ(サラ・ソーン)に先立たれ、高校生の娘マーゴット(ミシェル・ラー)と2人で暮らしていた。ある晩、クラスメイトの家で勉強してくるといって家を出たまま、マーゴットは次の日になっても帰ってこない。マーゴットの友人に連絡をとったが、彼女の消息はわからない。

 デビッドは警察に捜索願を出し、担当のヴィック捜査官(デブラ・メッシング)から娘の交友関係を調べるようアドバイスを受ける。娘のSNSを調べたデビッドは、自分の知らないマーゴットの姿に動揺を隠せない。ネットやマスコミが騒ぎ立てる中、事件は予想もしない方向に転がっていく。

 【感想】
 ネットを題材とした映画はたくさんあるけれど、ものすごくリアリティがある作品です。フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、ユーチューブといったそれぞれの特性に応じて使われており、実際のティーンなどはさもありなんという感じ。

 PC画面のみというのは2015年に「アンフレンデッド」というホラーがありましたが、プロデューサーは本作と一緒で、新しいジャンルを切り開こうとしているみたい。表現法もネットをいかしたもので、例えば、死別した妻のパソコンはウィンドウズXPだったり、妻の症状が重くなる様子がセリフではなくて、PCのスケジューラーの予定だけで表したり。また、チャットの最中に、カッとなって途中まで入力したものを消して、澄ましたメッセージに書き換えるなど、言葉では表現できないけど、ネット画面だったら内心が丸わかりという表現がすごい。

 そして、PC画面の膨大な情報量をうまくいかしていること。メイン画面の横に履歴とかお勧めとかでているじゃないですか。そこにヒントが山のように埋もれており、あとになって、なんで画面のメインじゃないところに字幕がついているのか不思議だったことがことごとく伏線になっていて、びっくりしました。事件の真相も早い段階からヒントが提示されており、鈍い僕はただただ、ああ、そういう意味だったと驚嘆するばかりでした。

 主人公一家がアジア系というのも、「クレイジー・リッチ」に続いて、ハリウッドの映画技法が変わっている現れという感じ。もし、デビッドやマーゴットが白人のマッチョ、美少女だったとしたら、ここまでリアルに感じられなかったでしょう。アジア系の何気ない差別も、言葉にしないで、画面にそれとなく映しているのがすごい。また、全然親しくないのに、話題になったとたん親友を名乗るクラスメートや、匿名掲示板で被害者バッシングをする連中など、日本のネット業界でも似たような状況は世界共通みたい。

 それにしても、自分の娘が行方不明になったら父親としてはどうすればよいのでしょう。デビッドはエンジニアということがあり、パソコンを駆使して真相に迫ります。娘のパスワードの見つけ方などは、ああ、そういう方法があるのかと驚くほど。娘を思う父の心情もきっちりとえがかれており、なかなかの拾いものです。
posted by 映画好きパパ at 07:08 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。