2018年12月21日

マチルダ 禁断の恋

  ロシア最後の皇帝ニコライ2世とバレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤの悲恋を描いた歴史劇。かなり史実をアレンジしていますし、キャラクターに深みは感じませんが、衣装や建物、そしてバレエはさすがロシア映画とうっとりするほど豪華絢爛です。

 作品情報 2017年ロシア映画 監督:アレクセイ・ウチーチェリ 出演:ラース・アイディンガー、ミハリーナ・オルシャニスカ、ルイーゼ・ウォルフラム 上映時間:108分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2018年劇場鑑賞311本目




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 【ストーリー】
 ロシアの皇太子ニコライ(ラース・アイディンガー)は帝室バレエ団のバレリーナ、マチルダ(ミハリーナ・オルシャニスカ)に一目惚れ。熱烈なアタックをマチルダを受け入れ、2人は愛をはぐくむ。

 だが、ニコライにはドイツ皇帝の従姉妹でヘッセン大公女アリックス(ルイーゼ・ウォルフラム)と幼い頃から婚約をしていた。そのため、母のロシア皇后マリア(インゲボルガ・ダプコナイテ)は2人の交際に大反対。折しも、父のアレクサンドル3世(セルゲイ・ガルマッシュ)が亡くなり、アリックスがロシアに到着した。果たしてニコライの禁断の恋は貫けるのか…

 【感想】
 ロシアの歴史にはあまり詳しくないのですが、冒頭の皇室一家が列車事故に遭ったり、ニコライの戴冠式で民衆が殺到して大惨事になるというのは史実だそうで、映画をみたあと、どこが史実と違うかみてしまいました。ロシアではニコライの評判は未だに悪いため、この映画の上映にあたっても賛否両論あったそうですが、まあ、史実よりもエンタメ重視の作品なので、結局はヒットしたそうで。

 何しろ、史実にはいないだろう、マチルダのストーカー、ヴォロンツォフ太尉(ダニーラ・コズロフスキー)や、怪しげな医師フィシェル(トーマス・オスターマイヤー)といった面々が、物語を強引にもり立てます。だいたい、皇帝やその愛人となれば警備もしっかりいるはずなのに、ヴォロンツォフは神出鬼没なので笑ってしまいます。

 また、アリックス、マチルダの女の闘いも日本の昼ドラを見ているようで、面白い。いくらお姫様といえども生身の人間であり、ドロドロした感情からは離れられないのでしょう。史実では、むしろアリックスとニコライは最後までラブラブだったそうですので、このへんは男女のなかの難しいところ。しかし、マチルダの内面が最後まで描写されないのが、この手のラブストーリーとしては深みにかけます。

 マチルダは1970年代まで生きていたそうで、その後のバレエ史にも大きな影響を与えていますが、もしニコライがイギリスのエドワード8世みたいに、王位を投げ捨て、マチルダと逃避行をしたらどうなったかなど、想像の翼を広げてくれます。

 何よりすごいのは本物の宮殿でロケをしたという豪華な戴冠式の様子。エキストラまできらびやかな宝石、ドレス、男性は制服に勲章と、みているだけでうっとり。また、マチルダがバレエ団のトップになるためのスポコンめいたシーンもあり、ライバルにいじわるされて胸があらわになっても、平然と踊るシーンは、バレエに詳しくない僕も、思わずみとれてしまいました。さらに、エステや映画鑑賞など、100年以上前にもあったのかと驚かせるシーンもあり、こういう場面をみるためにはスクリーンのほうが堪能できますね。

posted by 映画好きパパ at 07:27 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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