2018年12月28日

アリー/スター誕生

 レディ・ガガが素顔をみせて、アメリカで人気の作品のリメイクに挑むということで、米国では評判のようですが、うーん「ボヘミアン・ラプソディ」と比べると、今イチがなあ。音楽シーンはさすがでしたけど。

 作品情報 2018年アメリカ映画 監督:ブラッドリー・クーパー 出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー、サム・エリオット 上映時間:136分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ムービル横浜 2018年劇場鑑賞319本目




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 【ストーリー】
 アルバイトをしながら歌手を夢見るアリー(レディー・ガガ)は、場末のバーで歌っていたところを、世界的な歌手、ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)に見初められる。彼女の才能を見抜いたジャクソンは自分のコンサートに彼女を招き、一緒にデュエットを歌う。

 それがきっかけにスターの座を昇っていくアリーは、ジャクソンとも恋仲に落ちる。だが、アルコールやドラッグにおぼれるジャクソンは、次第に問題を起こしていき…

 【感想】
 プロットが王道ということもありますが、アリーの背景がよくみえない。ジャクソンが丁寧にどういう人間だということが描かれ、才能を持ちながらも、自分自身の弱さに負けていく姿がリアルなのに、アリーのキャラクターが今ひとつはっきりしません。せっかくフィクションなのに、父親(アンドリュー・ダイス・クレイ)との間が円満だし、盛り上がりにかけたかな。

 また、盛り上がりに欠けるという意味では、淡々と流していく演出もそうで、当初、クリント・イーストウッドが撮る予定だったといいますが、この乾いた、エピソードを写しだしていくだけのアリーの描写は、やはり女性の精神を撮るのは苦手っぽいイーストウッドの伝統を受け継いじゃったのかもしれません。

 それでも、ストーリーは安心して見られますし、ノーメイクのレディ・ガガが、アリーという、アメリカでは人気の役をしっかりと演じているのも収穫です。ジャクソンに関して言えば、亡き父や兄(サム・エリオット)との愛憎、スターを収奪する音楽業界への葛藤といったことがよく盛り込まれています。

 そしてなんと言っても、名曲の数々。やはりレディ・ガガという世界でも屈指の歌手を銀幕デビューさせた甲斐はあって、迫力が違います。ブラッドリー・クーパーとのデュエットもぴったり。音響の良い映画館で見たい作品です。

posted by 映画好きパパ at 07:43 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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