作品情報 2018年日本映画 監督:河合勇人 出演:中島健人、中条あやみ、池間夏海 上映時間:117分 評価★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2018年劇場鑑賞322本目
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【ストーリー】
高校生の一条楽(中島健)は、幼い頃に結婚の約束した女の子のことを今でも思い続ける純情な男だったが、実は巨大暴力団「集英組」の2代目だった。ある朝、登校途中に、金髪の転校生、桐崎千棘(中条あやみ)に偶然跳び蹴りをくらい激怒する。
ところが、千棘は国際的なギャング組織、ビーファイブのボスの娘。2大暴力組織の抗争を防ぐため、楽と千棘は恋人のふりをする「ニセコイ」をする羽目になってしまった。楽は同級生の清純派、小野寺小咲(池間夏海)のことが好きだったのだが…
【感想】
暴力団をコミカルに描かなければならないというのはあるけれど、冒頭からヤクザのフォークダンスとか、組頭の妙なヒートぶりとか、「ごくせん」「土竜の唄」とかいままでさんざんみてきた感じ。また、千棘が楽を投げ飛ばすとか蹴り飛ばすとかのギャグ部分も続けばまだしも、いつのまにかなくなり、単に気の強い女性のツンデレになってしまいました。
ラブコメパートも、楽がなぜ千棘のことを好きになったのかがよくわからず。さらに脇も、小咲は何をしたいのかさっぱりわからず、もう一人の恋のライバルとして現れる橘万里花(島崎遥香)は何のために登場したかすらわからない迷走ぶり。演者はがんばっていただけに、脚本なり演出なりがもうちょっと、その場しのぎの場面を繰り返すのではなくて、全体的な統一感をみせてほしかった。
ビーファイブの幹部でニセコイを疑うクロード(DAIGO)も存在感はあるけど、それだけにとどまってしまい、行動に一貫性が感じられません。短いエピソードをつなげる構成とはいえ、なんだか、見ているこちらがひいてしまって、最後までのめりこめませんでした。
エンドロールの撮影中のオフショットが一番良かったかも。
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