2018年12月31日

いつか家族に

 外国映画をみると、その国の文化や国民性を垣間見られることが楽しみなんだけど、この作品にでてくる韓国人のモラルが日本人からは信じられないほど荒い。舞台設定が50年前ということを差し引いても、こんな荒っぽく自己中心的なことにびっくり。

 作品情報 2015年韓国映画 監督:ハ・ジョンウ 出演:ハ・ジョンウ、ハ・ジウォン、ナム・ダルム 上映時間:124分 評価★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2018年劇場鑑賞323本目 




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 【ストーリー】
 朝鮮戦争直後の荒廃した町で、貧乏なホ・サムグァン(ハ・ジョンウ)は町一番の美女、オンナン(ハ・ジウォン)に一目惚れ。金持ちの彼氏がいるにもかかわらず、売血で得たお金でオンナンを無理矢理奪って結婚した。

 3人の子供が生まれて幸せだったサムグァンだったが、長男のイルラク(ナム・ダルム)だけはおとなしく、オンナンの元彼、ハ・ソヨン(ミン・ムジェ)にそっくりと噂がたつ。血液検査をすると、イルラクはやはり、ハ・ソヨンの子供だったことがわかり…

 【感想】
 序盤、サムグァンがオンナンと結婚するところから意味がわからない。サムグァンは血を売ったお金で、まだろくに話したことのないオンナンにごちそうし、みやげをもたして、2000ウォンを使ったので結婚しろとせまります。いや、日本だったら、お前にいくら払ったから結婚しろなんて最低の口説き文句じゃないですか。ところが、同じホ姓で養子に入ることを条件に、あっさり結婚が決まってしまいます。

 もちろん、時代背景として家というものの重要さは、今とまるで違うのはわからないではないけど、目先のカネと家のために、彼氏をふって結婚を決めるという時点であ然としてしまいました。本作の前にみた韓国は「ときめきプリンセス 婚活記」でしたが、300年前のお姫様のほうが、まだ、しっかりしていましたぞ。

 その後、イルラクが血がつながっていないとしったサムグァンの豹変ぶりも驚いてしまいます。日本では「そして父になる」で、かわいがっていた息子が血がつながっていないことを知った父の苦悩を描いていました。しかし、サムグァンは、その瞬間に一切、関心が無くなってしまいます。一方、実の父のハ・ソヨンも今さら、イルラクを迎えるつもりはありません。イルラクが健気で、大人達のひどさにあきれかえってしまいました。さらに、一番の原因を作ったオンナンも、サムグァンのモラハラに耐えまくることになります。

 終盤は無理に感動させようとして、サムグァンが息子のピンチを救おうと命がけで売血するのですが、これもちょっとひいてしまうエピソード。売血する人をバカにしながら血を採取する医師や看護婦とか、相手を下に見たらとことんつけあがる民族性の象徴なんでしょうかね。
ただ、食べ物はうまそうで、映画が終わった後、肉まんを食べに行きました(笑)。それからもうアラフォーなのに、相変わらずきれいなハ・ジウォンの演技にも満足でした。
posted by 映画好きパパ at 17:25 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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