作品情報 2018年アメリカ映画 監督:アビー・コーン 出演:エイミー・シューマー、ミシェル・ウィリアムズ、ローリー・スコーヴェル 上映時間:110分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2018年劇場鑑賞1本目
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【ストーリー】
デブで自分の容姿に自信がなく、何をしてもうまくいかないエイミー(エイミー・シューマー)。大手ファッション企業のカスタマー係でチャイナタウンのぼろい建物で働いている彼女は、五番街にある本社の受付で働き、憧れのCEOエイヴリー(ミシェル・ウィリアムズ)と話をするのが夢だった。しかし、自分の容姿からそれは無理とはなからあきらめていた。
ジムに通い始めたエイミーだが、トレーニング中にエアロバイクが重みで壊れてしまい、頭を強打してしまう。するとそのショックで、彼女は自分が絶世の美女になったと勘違い。自信満々に受け付け係に応募し、さらにクリーニング店で隣り合っただけのカメラマン、イーサン(ローリー・スコーヴェル)を逆ナンパしてしまうのだが…
【感想】
臆病で引っ込み思案。それでどんどん悪循環にはまっていく。容姿がコンプレックスのエイミーは、美人で大企業の社長というエイヴリーや、彼女の元で働くモデルたちは、悩み事など何一つない完璧な人たちに見えました。しかし、自分が美人に生まれ変わって、何でもできるとポジティブに思った瞬間、人生は好転します。
もともとビジネススキルがあったエイミーは、庶民向けブランド立ち上げを狙うエイヴリーの目にとまり、受付嬢から新ブランドの責任者ととんとん拍子に出世。最初はひいていたイーサンも、彼女の明るくユーモアがあり、何より自信たっぷりな内面にひかれていきます。
悩みの内容に見えたエイヴリーは、なまじブロンド美人なうえアニメ声で経済界ではバカっぽく思われており、創業者である祖母(ローレン・ハットン)の顔色をうかがうありさま。報道最前線で働くイーサンも、マッチョで体育会系の職場になじめません。だれにだって悩みはあるのです。そんな人たちからすると、エイミーのポジティブさはうらやっましい限りです。
これだけだったらポジティブシンキング万歳という単純なストーリーになりますが、さすがにそこは一ひねりしています。自分が美人と思って自信満々になりすぎて、自分と同じような冴えない容姿の友人(エイディ・ブライアント)をバカにします。自信と傲慢は表裏一体ということを注意しないと、嫌みでうるさいだけの存在になってしまいます。
そして大方の予想通りのことが起きてしまい大ピンチ。けれども、自信たっぷりになって良いことと、傲慢になってしまうという悪いことをみていた観客からすれば、一体何が大切かはわかっているわけです。
エイミー・シューマーは人気コメディエンヌだそうで、下ネタもふくめ結構、みっともないところもみせてくれて、楽しませてくれました。まあできすぎともいえる話ですけれど、暗い世の中、こういうポジティブなストーリーは気を楽にしてくれました。
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