2019年01月10日

ダーク・スクール

 なんと美しく荘厳なホラーなんでしょう。それもそのはず、監督はスペインの名手、ロドリゴ・コルテス。スパニッシュホラーってそれほど見ていないのだけど「永遠のこどもたち」とか「REC」とか、美術とかやばい雰囲気がたまらないのですよね。もう雰囲気にひたるだけでワクワクしました。

  作品情報 2018年スペイン、アメリカ映画 監督:ロドリゴ・コルテス 出演:アナソフィア・ロブ、ユマ・サーマン、ノア・シルバー 上映時間:96分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2018年劇場鑑賞4本目




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 【ストーリー】
 女子高生のキット(アナソフィア・ロブ)は9歳の時に父(デビッド・エリオット)を亡くし、母ジニー(クリスティ・ミッチェル)と継父のデーブ(ジム・スタージョン)と折り合いが悪く、不良になっていた。

 学校を退学となったキットは、山奥にある全寮制の女子校ブラックウッドに転校させられる。そこには厳格なデュレ校長(ユマ・サーマン)が支配し、携帯電話も取り上げられた。学生はキットを含めてわずか5人。だが、校長はここであなたたちの芸術や学問の才能が開花すると告げ、その言葉通り、キットは習ったこともない複雑なピアノ曲を楽々と弾けるようになった。だが、学園は深夜、何者かが徘徊し、やがて同級生達に奇怪な出来事が次々とふりかかっていった。

 【感想】
 山奥の全寮制の女子校を舞台にしたホラーというのはいくつかあるけれど、なんと言ってもユマ・サーマンの圧倒的な存在感と、中世のお城といっていいほどの建物、そこに飾られた数々の芸術品にひれ伏したくなります。人里離れていて、昼でも暗い建物は不気味な静謐さがあるし、そこに集められた女子高生たちの運命がどうなるのか、目が離せませんでした。

 前半は学校にきて自分の才能が開花した生徒と、学校の厳しい管理体制に反発する生徒にわかれます。キットは、自分がピアノが弾けるようになり、音楽教師のジュールス(ノア・シルバー)に淡い恋を抱きますが、学園の何かがおかしいことに気づき、真相を解明しようとします。

 真相自体は、ある種ホラー映画の定番で深みはなく、早い内から観客に分かるようになっていますが、ここでも、ユマ・サーマンの気高さや、学園の雰囲気というものが物語を格調高くしてくれます。そして、これまた名作少女漫画のラストともいえるようなクライマックス。怖さはあまり感じませんが、美しさをひしひしと感じてしまい、ホラー映画なのに登場人物の美学についついみとれてしまいました。ジュールスとの恋や、亡き父への思いといったものがうまく物語に取り入れられていたのもポイントが高い。

 アナソフィア・ロブは「チャーリーとチョコレート工場」や「テラビシアにかける橋
」の美少女というイメージしかありませんでしたが、久々に見てほっこり。もう25歳なんですよね。恐怖におののく顔と、怪異に立ち向かう勇姿がうまくマッチングしていました。その他同級生達や、やたら不気味な女性用務員など脇役のキャラもたっていました。

 日本未公開作品を集めた「未体験ゾーンの映画たち」での上映ですが、青山シアターのネット配信もあるそうなので、この手のホラーが好きで渋谷や梅田に出かける余裕がないかたは、そちらでどうぞ。
posted by 映画好きパパ at 07:27 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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