2019年03月28日

スパイダーマン:スパイダーバース

 最近のアメコミや超大作映画って、単純すぎる登場キャラの金を掛けた破壊活動か、複雑すぎる登場人物と辛気くさいストーリーのどちらかに見えて苦手だったのだけど、本作はエンターテイメントの王道をいきつつ、人が生きていくうえでの大切なことや切ない友情などをきっちり描いており、まさに僕の大好きなヒーロー映画の復活でした。

 作品情報 2018年アメリカ映画アニメ 監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン 声の出演(日本語版):小野賢章、宮野真守、悠木碧 上映時間:117分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2019年劇場鑑賞84本目 



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 【ストーリー】
 スパイダーマンが平和を守っているニューヨーク。黒人の少年、マイルス(小野賢章)は地下で放射能汚染されたクモにかまれる。その後、自分がスパイダーマンのような能力をもったことに気づき慌てる。本物のスパイダーマン(宮野真守)が次元をゆがめようとする悪党のキングピン(玄田哲章)と戦っているところにで遭遇したマイルスだが、スパイダーマンはキングスピンにやられ、次元をゆがめる加速器を停止するためのメモリースティックをマイルスに
渡して絶命する。

 スパイダーマンの死にニューヨーク中が悲しむ中、深夜、スパイダーマンの墓へいったマイルスは、くたびれた中年男になっていたスパイダーマンと出逢い驚く。なんと、加速器の影響で、違う次元のスパイダーマンが現れたのだ。さらに、異なる次元のスパイダーマンやスパイダーウーマンが続々と現れ…

 【感想】
 最近のスパイダーマンホームカミングを含め、マーベル作品とはすっかりご無沙汰でしたが、今年のアカデミー賞を受賞したとあり、期待していきました。その期待にたがわぬおもしろさ。アメコミは読んでいないのですが、黒人のマイルス、くたびれた白人中年男になっていたパーカーのほか、女性のスパイダー・グウェン(悠木碧)、白黒のスパイダー・ノワール(大塚明夫)、日系人の美少女でロボットにのっているペニー・パーカー(高橋李依)、そして豚のスパイダーハム(吉野裕行)という、個性豊かなスパイダーマンたちが登場します。

 主人公のマイルスは、天才が集まる私立学校に転校したけど浮いており、両親(乃村健次、小島幸子)からの期待も重荷になっています。そんな彼が特殊能力をもっても、最初はどうやっていいのかわからないことばかり。師匠になるはずのスパイダーマンも、彼に教えるどころか、彼に重大な使命を託してこの世を去ってしまいます。代わりにやってきた中年スパイダーマンは、堕落してお腹もぶよぶよ、教える気力もナッシング。

 しかし、中年ピーターとマイルスは疑似親子のような関係になりつつ、もう一人マイルスの大好きな伯父のアーロン(稲田徹)、本物の父親デイビスともそれぞれ、親子、友情、師弟がミックスしたような関係になります。これが実に渋くて、かっこういい。この男同士の絆が魅力的。そこへ本作のヒロインであるグウェンがまた格好良いうえ、2人を叱咤激励してくれ、最近のハリウッドの特徴である多様性、戦うヒロインというのを見事体現してくれます。

 一方、悪役もスパイダーマンシリーズの実写版にも登場していたドクター・オクトパス(渡辺明乃)、グリーンゴブリン(鶴岡聡)らも登場。ハラハラドキドキのアクションを繰り広げます。異次元から転移してきたスパイダーマンたちは、この次元ではタイムリミットがあり、それを過ぎると命を落としてしまいます。そんななか、どうやって巨大な敵に立ち向かうか。最後まで目が離せません。

 また、コミックとアニメの融合というのか、効果音が書かれた吹き出しが登場するなど、アニメとしての工夫も凝らしています。最近のアニメのレベルはすさまじいうえ、ノワールの白黒や、スパイダーハムがギャグのような巨大金槌(シティハンターみたい)を登場させたり、アニメの特長を生かして自由自在の演出を繰り広げており、本当にみていて楽しい。まあ、日本人からすれば、もうちょっとペニーやハムも掘り下げてほしかったですが、テンポよく2時間でみせるとなると無い物ねだりでしょうね。ぜひとも続編もみてみたい。
posted by 映画好きパパ at 07:19 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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