2019年03月30日

ソローキンの見た桜

 日露戦争中に、松山市の捕虜収容所で恋仲となったロシア人士官と日本人看護婦のラブストーリー。いい話なのだけど、どこか教育映画っぽいうえ、BGMがちょっとくどかったかな。でも、阿部純子は良い女優ですね。

 作品情報 2019年日本映画 監督:井上雅貴 出演:阿部純子、ロデオン・ガリュチェンコ、山本陽子 上映時間:111分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞86本目 



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 【ストーリー】
 日露戦争中、松山にロシア人捕虜収容所ができた。河野所長(イッセー尾形)の尽力もあり、捕虜は人道的な扱いをうけ、監視付きだが町内を出歩くこともできた。海軍少尉のソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ)は、元英語教師で収容所の看護婦となった武田ゆい(阿部純子)に惹かれ、2人は恋に陥る。だが、ゆいの兄は戦死しており、父親の勇吉(六平直政)ら周囲は2人の恋を許さなかった。

 現代、松山市のテレビ局員、倉田(斎藤工)はソローキンがゆいに送った手紙を古本屋でみつけ、取材をはじめる。そして、後輩局員の高宮桜子(阿部純子)は、祖母(山本陽子)から、ゆいが自分の高祖母だったことを教えられ…

 【感想】
 現代の桜子が、過去のソローキンとゆいの事績を調べるというスタイルになっていますが、現代パートと過去パートが入れ子のようになっているのがちょっとくどく感じました。せっかく過去パートに、イッセー尾形をはじめ、明治時代があっている俳優をそろえているだけに、意識が明治にいったり現代にいったりしてめまぐるしくなっちゃいました。

 さて、松山の捕虜収容所が人道的な扱いをしたのは。当時の日本は欧米列強に認められようとハーグ条約を遵守したことが大きい。収容所となった寺院で酒が飲めたり、遊郭にも行けるなど、ちょっと例を見ないぐらい緩やかです。こういう時代だったら、看護婦と捕虜の恋物語があっても不思議ではないでしょう。家に閉じ込められた日本人女性と捕虜というのは似た構造の部分もあり、そのへんストーリーの骨格がしっかりしているだけに安心してみられます。

 しかし、構図やカメラワークもわりとオーソドックスなのに、BGMがふんだんすぎて困ったり、地方を舞台にした映画だからしょうがないのかもしれませんが、前県知事がでてきたりとか、地方局が優等生っぽい作品で力が入っちゃたような印象を受けました。音響も、映画館のせいかもしれませんが、台詞の聞き取りづらいところも何カ所か。

 それでも、阿部純子の魅力にやられたというか、清楚だけど自分の愛を貫く明治美人と、現代のまったりした地方女性と、きちんと演じ分けて、しかも、ゆいの清楚とセクシーを両立させるたたずまいをみせるというのはすごい。「孤狼の血」で注目されましたが、今後が楽しみな女優です。
posted by 映画好きパパ at 07:28 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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