2019年04月06日

サンセット

 第一次大戦前のハンガリーという、およそ知識のない舞台設定のうえ、説明のなくわかりづらいストーリー。雰囲気を楽しめる人にはいいのでしょうけど、ちょっと難しかったかなあ。

 作品情報 2018年ハンガリー、フランス映画 監督:ネメシュ・ラースロー 出演: ヤカブ・ユーリ、ヴラド・イヴァノフ、ドボシュ・エヴェリン 上映時間:142分 評価★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2019年劇場鑑賞93本目



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 【ストーリー】
 1913年、ブダペストの名門帽子店「レイター」帽子店に若い女性イリス( ヤカブ・ユーリ)が雇って欲しいと現れた。なんとイリスは、先代の娘で、2歳の時に店が火事になり両親が死亡したあとは、孤児院に行かされ、その後、イタリアに帽子の修業にだされていて店と縁がきれていたのだ。現オーナーのブリル(ヴラド・イヴァノフ)は迷惑顔だが渋々受け入れる。

 イリスは兄のカルマンが生きていることを知るが、彼は伯爵殺しの犯人として逃亡中だった。兄の消息を調べるうちに、皇太子夫妻にも気に入られている名門帽子店に、おどろおどろしい闇が潜んでいることに気づく。

 【感想】
 ハンガリーの歴史がネットで調べてもよくわからず、映画の中では結構、暴動とか起きているのに登場人物達が平然としているのが不思議でした。また、退廃したオーストリア・ハンガリー帝国の描写もピンとせず、このへんが理解できればまた違った感想をもてたのかもしれません。

 さて、「サウルの息子」という衝撃作を出したラースロー監督は、本作では徹底した傍観者目線で作っています。カメラは基本的に長回しが多く、イリスの後をついて行く感じ。イリスが謎を解明しようとあちこち動き回りますが、観客はイリスと同じ情報しかわかりません。そのため、人間関係とかさっぱり分からないし、謎は深まるばかりです。

 そして、すっきり謎を解決して終わりという話でもないのですよね。イリスが何を考えているのか、カメラは彼女のあとを追っ掛けてるだけなのに、さっぱりわかりませんから、死体がごろごろしても平気なこととか、ふらふらあちこち出歩けるわけとか、見ていて頭の中が疑問符だらけになり、最後まで解消されませんでした。

 しかし、当時の優雅なファッションはみとれるばかり。美術や小道具も凝っており、こういうなかで、女性が一人で謎をつきつめるということはどういうことなのか。時代の流れに翻弄されるというのはどういうことなのか、そういう雰囲気にはひたれます。
posted by 映画好きパパ at 07:22 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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