2019年04月18日

荒野にて

 なんともドライで乾いたストーリー。荒野のような世の中を、周りの助けを拒絶して生きようとする少年の姿は何とも哀しいのだけど、余計なものをそぎ落としたような美しさもあり、演じたチャーリー・プラマーがすごかったというべきでしょう。ただ、ちょっと眠かった(笑)

 作品情報 2017年アメリカ映画 監督:アンドリュー・ヘイ 出演:チャーリー・プラマー、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ 上映時間:122分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2019年劇場鑑賞101本目




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 【ストーリー】
 幼い頃母親に捨てられ、生活力のない父親(トラヴィス・フィメル)と2人で暮らす15歳のチャーリー(チャーリー・プラマー)。家計を助けるため、近所にある田舎競馬の調教師デル(スティーヴ・ブシェミ)の下でバイトをし、リー・オン・ピートという競走馬の世話をすることになる。

 だが、父親が不慮の事件に巻き込まれ急死。さらに、勝てなくなったピートをデルが冊処分しようとする。チャーリーはピートを連れ出して、幼い頃世話になった叔母(アリソン・エリオット)の行方を捜しながら荒野をさまようのだった。

 【感想】
 チャーリーがジョギングしている様子を淡々と追っ掛けるカメラワークからはじまり、とにかく余計な情緒的なシーンはいれずに冷徹に彼を見守ることになります。まだ15歳のチャーリーが学校にもいかずに、ダメな父親の面倒を見ている時点で胸がぞわぞわしますが、それでも、父親とはなんだかんだいって交流があり、デルや騎手のボニー(クロエ・セヴィニー)といった競馬仲間とも、ぶっきらぼうながらも次第に心がよりそっていきます。

 しかし、そう思えたのもわずかな間でした。父親は死んでしまい、調教師であるデルはチャーリーの気持ちを無視して、ピートを処理しようとします。ピートに寄り添ってくれる大人はだれもいません。そして、思春期でもあるピートは、警察や福祉の手を借りるのをいさぎよしとしません。最初はピートを馬運車にのせ、そして、ガソリンが無くなり馬運車が壊れると、馬を引いて荒野を歩き出します。 

 頼れる大人がいなければ、警察や福祉にすがればいいのに、そうしないのは少年ならではの美学でしょうか。けれども、そうすることで生活はますます困難になっていきます。最初は1990年代ぐらいが舞台なのかと思ったほどですが、現代が舞台だと言うことがあとのほうでわかって、今でもアメリカではこんな厳しい生活が残っているのかとちょっと驚きました。

 旅を通じてピートがどういうふうに成長したのか、子どものままの部分が残っているのか、最後までみても、わかりやすい説明はありません。けれども、チャーリー・プラマーの目力あるたたずまいが、ただただ美しく、孤独であり、小品ならが他に類を見ない作品となっていました。
posted by 映画好きパパ at 07:08 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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