2019年05月03日

ザ・バニシング〜消失

 今から30年前に作られたサスペンス映画が日本初公開というので観に行きました。キューブリックが激賞したというショッキングなラストだけど、21世紀にはいって、実は同じようなプロットの作品をみたことがあるので、個人的にはそれほどショックは受けませんでした。

 作品情報 1988年オランダ、フランス映画 監督:ジョルジュ・シュルイツァー 出演:ベルナール・ピエール・ドナデュー、ジーン・ベルヴォーツ、ヨハンナ・テア・ステーゲ 上映時間:106分 評価★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2019年劇場鑑賞116本目



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 【ストーリー】
 バカンスでフランス旅行に来たオランダ人カップルのレックス(ジーン・ベルヴォーツ)とサスキア(ヨハンナ・テア・ステーゲ)。混雑する高速のサービスエリアで、飲み物を買ってくるといったままサスキアは消えてしまう。

 それから3年、必死で彼女を捜して、テレビの失踪人捜索番組に出演したレックスの元にレイモン(ベルナール・ピエール・ドナデュー)と名乗る男が現れる。レイモンは自分が犯人だと言うのだが…

 【感想】
 最初、あらすじだけみて、悪魔崇拝の秘密結社に攫われたとか、もっと大仰な話かと思ったら、主要登場人物が最小のサスペンスでした。ただ、それだけに日本を含めて、いつどこでも同じような事件が起こっても不思議ではない気がします。

 レイモンはインテリ風で、妻と娘2人に愛されている外部からみれば非の打ち所のない小市民です。しかし、それは自分のサイコパス的な欲求の隠れ蓑にすぎません。実際の事件でも犯人が捕まったとき、「まさかあの人が…」みたいなコメントが近所の人から出てきたりしますが、案外、そんなものなのかも。

 一方、レックスは3年たってもサスキアのことが忘れられません。とにかく何が何だかわからないうちに成人女性が、混雑して目撃者も多いだろうサービスエリアで失踪してしまうわけだし、前半はレックス視点で語られるため、観客としても一体何があったのかしりたくてしょうがなくなります。このへんのプロットはうまいですね。

 個人的にはヨーロッパのバカンスというのは興味深く、混雑していても地元だけでなく世界中から人が集まり、フランス語だけでなく英語やドイツ語なんかも飛び交うわけです。そうなると、人が多くても他人への関心をもったひとがいなくなるというのも分かる気がします。

 また、運命の残酷さというか、運不運というのがあって、わざわざ外国までいったのに犯罪に巻き込まれてしまうし、それもほんのちょっとした不運が重なってということが映画で示されるわけです。例えば、映画の冒頭、レックスがメーターをよく確かめなかったのでガス欠になってしまいました。もし、それがなければサービスエリアに寄ることもなかったでしょうから、まさに人生一寸先は闇といったところ。せめて自分にはこうした不運が訪れないよう祈るしかありませんね。
posted by 映画好きパパ at 07:28 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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