2019年05月04日

アガサ・クリスティー ねじれた家

 アガサ・クリスティーが自分の最高傑作と認めたミステリーの初映画化。僕は原作未読だったため、犯人をあてられず、ラストのエンドマークに結構びっくりしてしまいました。

 作品情報 2017年イギリス映画 監督:ジル・パケ=ブランネール 出演:マックス・アイアンズ、ステファニー・マーティーニ、グレン・クローズ 上映時間:115分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2019年劇場鑑賞117本目




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 【ストーリー】
 1950年代、若い私立探偵チャールズ(マックス・アイアンズ)は、謎めいた美女ソフィア(ステファニー・マーティーニ)から、大富豪の祖父アリスタイドの死の真相を探るよう依頼を受ける。実はソフィアはチャールズの元カノで、彼の前から忽然と姿を消していたのだ。

 亡き父親の親友であるロンドン警視庁のタバナー主任警部(テレンス・スタンプ)から、アリスタイドは毒殺されたことを知ったチャールズは、犯行現場であり、お城のようなアリスタイドの屋敷を訪れる。そこにはアリスタイドの義姉イーディス(グレン・クローズ)、ソフィアをはじめとする9人の一族と2人の使用人が住んでいた。チャールズの捜査で、だれもに動機と犯行のチャンスがあることが明らかになる。

 【感想】
 イギリスの大金持ちが殺され、愛憎渦巻く一族を名探偵が捜査するというクリスティーらしいプロットですが、同時にクリスティーらしい意表をつく犯人で、当時としては驚くような真相でした。映画はさらにうまくラストカットをみせており、まさに当時の人が呆然としたような結末を味わえるのかもしれません。

 殺人の動機は欲望、愛憎、怨恨などさまざまな動機がありますが、登場人物がいずれも性格がねじれて、それぞれの動機がある人間がいるというのもミステリーっぽくておいしい。成金のアリスタイドを軽蔑していたイーディス、遺産目当てで邸内にすむ家庭教師を愛人にしていた若き後妻ブレンダ(クリスティナ・ヘンドリックス)、会社の後継者をめぐって争っていた長男のロジャー(クリスチャン・マッケイ)と次男のフィリップ(ジュリアン・サンズ)、そしてアリスタイドが溺愛して多額の遺産をもらえそうなソフィアと、容疑者にはことかきません。

 同じクリスティーでも、エルキュール・ポワロやミス・マープルだったら、快刀乱麻、真相にせまっていくのでしょうが、なにしろチャールズは経験の浅い若造の探偵ですから、登場人物から話を聞くのがやっと。真相には全然近づけないというのが、ちょっと目新しい。あきらかなミスディレクションだろうと思いつつ、チャールズが話を聞くごとに、みているこちらも犯人候補が変わっていくので面白いものです。

 豪勢な屋敷にただれた上流階級の生活、ファッションというのはさすがイギリス映画。いったいだれが犯人なのか、ワクワクしながら見ていきました。特に、中盤のクライマックスというべき、晩餐の席でのやりとりが、表面的にはセレブの連中の醜い中身があばかれるようで、ゾクゾクしました。連休中、古典ミステリー映画を楽しむというのも一興かもしれません。
posted by 映画好きパパ at 08:01 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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