2019年05月08日

ピア まちをつなぐもの

 日本医師会など医療団体の協力のもと、在宅医療について描いたまじめな作品。ただ、現実ここまで関係者が在宅医療に熱心に取り組んでいる例は珍しいのではと、父親の晩年が在宅医療だった僕は思ってしまうのですが。

 作品情報 2019年日本映画 監督:綾部真弥 出演:細田善彦、松本若菜、水野真紀 上映時間:99分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2019年劇場鑑賞121本目



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 【ストーリー】
 大学病院のエリート医師、高橋雅人(細田善彦)は、父親の圭蔵(升毅)が病に倒れたことから、町の小さな医院を継ぐことに。そこは効率優先の大学病院の常識が通用しない世界だった。

 在宅医療も始めた雅人だが、患者の気持ちを考えず上から目線の態度に、ケアマネジャーの佐藤夏海(松本若菜)は激怒。やがて在宅医療は医師は柱であるけれど、ヘルパー、看護師、
介護療法士、栄養士ら多くの人たちが携わっていることをしり、雅人は医療へのかんがえが変わっていく。そんなとき、まだ女子高生の娘波瑠(川床明日香)がいるのに、がんとなった藤本由紀子(水野真紀)の在宅医療を担当することになり。

 【感想】
 非常に生真面目な作品ですが、いかにもエリートで生意気な雅人が、夏海をはじめ在宅医療の最前線にいる周囲に影響を受け変わっていくという成長ストーリーは、わかりやすく、ここちのよいものです。大学病院ではデータ最優先だった雅人が、一人一人に向き合うという医療の初心に帰れたというのは、現実でも医師が効率最優先に追われているということの反映なのでしょう。

 いくつかのエピソードのなかでも、藤本家の在宅医療が中心となります。まだ若いのにがんと向き合わなければならず、まだまだ子どもに伝えなければと焦る由紀子と、母親が重病だと信じたくない波瑠の親子関係や家族の在り方というのは、ヒューマンドラマとして王道であり、胸が熱くなりました。

 ただ、基本的には善人ばかりですし、そもそも、外来診療しながら在宅医療をする時間があるのか、とか、一人にこれだけ手厚い体制をかけていたら、人手がいくらあっても足りないとか、首をひねる点もいくつかありました。

 それでも、升、水野、先輩医師役の尾美としのりといったベテランが作品に重みを与えてくれます。また、どちらかというと脇役で犯人役の印象もある細田が、主役をしっかりこなしており、姉御タイプを演じている松本との掛け合いも見どころになっています。
posted by 映画好きパパ at 07:22 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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