2019年05月11日

パパは奮闘中!

 邦題から軽いノリの子育て映画と思いきや、貧困、格差、男女間の不平等といった重いテーマを扱っていてちょっとびっくり。

 作品情報 2018年ベルゴー、フランス映画 監督:ギヨーム・セネズ 出演:ロマン・デュリス、ロール・カラミー、ルシー・ドゥベ 上映時間:99分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2019年劇場鑑賞124本目



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 【ストーリー】
  工場の班長として部下からの信頼も厚いオリヴィエ(ロマン・デュラン)。だが、会社側が部下のリストラを迫り、頭を悩ませていた。さらに、妻のローラ(ルシー・ドゥベ)が2人の小さな子どもを残して突然、失踪してしまう。

 妻の行方を捜しながら育児をこなし、さらに職場での問題にも対処しようとするオリヴィエだが、だんだん追い詰められていき…

 【感想】
 仕事に追われて家庭を顧みず、育児を妻に任せて家庭が崩壊、なんて女権が強そうなフランスでは起こらないと思っていたのに、人気俳優でこういう作品ができるのをみると、洋の東西を問わずに複雑なんですね。特に、オリヴィエが無意識のうちに妻や妹のベティ(レティシア・ドッシュ)を家事要員として扱っているのは、日本の昭和の男みたい。

 ただ、オリヴィエにも同情するべきところがあり、勤務先は派遣社員が妊娠したといったら契約更新を断ったり、日本では完全にブラック企業扱いされることばかりします。労組も力がないし、人事と現場の間に入って、権限もないのにサンドバックのようにたたかれ続ける彼の姿は、日本の中間管理職同様で、哀れなばかり。そのうえ、慣れない育児や家事までついてきたのだから、パニックに陥るところはよくわかります。それでも生きなければならないのがつらいところ。

 子ども達も母親がいない寂しさを募らせ、我慢していますがやがて爆発してしまいます。まさにフランス版男はつらいよという感じで、みていていたたまれません。ただ、それでも最後にほっこりとした明るさと、正しいことを貫こうとする姿勢がみえていることで、やりきれなさも薄れます。

 若手イケメン俳優とばかり思っていたロマン・デュリスは、すっかり貫禄がでてしまってびっくり。女優陣がみんなきれいなのはフランス映画っぽさがありました。育児奮闘というよりも人生に奮闘するパパを応援しているので、幅広い層の人が楽しめる作品です。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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