2019年05月12日

リアム16歳、初めての学校

 母と共依存気味の少年を主人公に、何とも人を食ったスローカーブのような印象を与えてくれる小品。風変わりな母子をユーモラスに描いています。

 作品情報 2017年カナダ映画 監督:カイル・ライドアウト 出演:ダニエル・ドエニー、ジュディ・グリア、シヴォーン・ウィリアムズ 上映時間:86分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿シネマカリテ 2019年劇場鑑賞125本目



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 【ストーリー】
 過保護な母親クレア(ジュディ・グリア)によって、学校に行かせてもらえず自宅学習をしている16歳のリアム(ダニエル・ドエニー)。母親とは親友のようで、頭はいいが友達が一人もいない彼は、高卒認定試験に合格してケンブリッジ大学に留学する計画だった。

 ところが、高卒認定試験の会場となった高校で、義足の少女アナスタシア(シヴォーン・ウィリアムズ)に一目惚れしたリアムは、回答をわざと間違えて高校に編入することを狙った。たまたまマリア(エヴァ・デイ)という女生徒が病気療養中のため、その間だけマリアの代わりに高校に通うことを認められたリアム。やきもきするクレアをよそに、初めての学校生活に挑戦するのだが。

 【感想】
 クレアの過保護ぶりとリアムのいいこちゃんぶりがコミカルに描かれ、まずニンマリ。リアムがちょっとでも言うことがきかないと、クレアはホワイトボードに「思春期の反抗について」とアジェンダをたてて、リアムとディスカッション。さらにお年頃のリアムに避妊具をプレゼントするなど、あまりにもべたべたしすぎの母子密着にびっくり。ただ、からっとした笑いにしたてているので、それほど苦にならずにみられます。

 また、マリアの代わりというのも、本当にマリアの代わりで、学校ではみんなから「マリア」と呼ばれ、女子と一緒にダンスの授業を受けるという不思議な状態。ここまでいくと現実離れをしすぎているのですが、友達がなかなかできなかったり、コミュ障で軽くいじめにあったりと、青春映画に出てくる悩みもしっかりでてくるため、リアルさと荒唐無稽さのバランスがうまくとれています。

 クレアは高校時代にリアムを妊娠して中退させられたことが、学校嫌いの原因になっています。その一方で、精神年齢は高校生のまま。どんなに仲良しでも、やはり思春期の母と息子は一線があってしかるべきなんですけど、日本でも最近は仲良し親子が増えているといわれているので、これも新しい親子の形なのかもしれません。それでも、いつかは母親から独立することは、母子ともわかっているのですけど。

 一方、アナスタシアもこの手の映画には珍しい、派手な容姿で男にだらしない性格。根はサバサバしているのだけど、そんな彼女にどうやってリアムが接近するのか。思わずわらってしまう展開がまっています。つらい気分になったときとか、こういう脳天気な作品をみると気が紛れるかもしれません。上映時間も短いですし、お手軽に楽しめる一品です。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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