2019年05月25日

RBG 最強の85才

 映画「ビリーブ」のモデルになったアメリカの女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー映画。ポップな撮り方もありますが、若いころから一貫して差別と戦ってきた彼女の存在そのものがなんといってもすばらしい。

 作品情報 2018年アメリカ映画ドキュメンタリー 監督:ベッツィ・ウェスト、ジュリー・コーエン 上映時間:98分 評価★★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2019年劇場鑑賞137本目



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 【ストーリー、感想】
 85歳のいまでもアメリカ最高裁判事を勤めるルース・ベイダー・ギンズバーグ。差別と戦い続けた生涯に、ノートリアスRBGと呼ばれ若い世代からも人気になるなど、今なおアメリカでは絶大な人気を誇っている。

 1950年代にハーバード、コロンビアロースクールを優秀な成績で卒業したものの、当時、女性は弁護士になれっませんでした。大学教員になるかたわら全米人権協会で女性差別対策のプロジェクトリーダーになり、数々の訴訟に勝訴。女性や少数者の保護者として世界にしられた。やがて、カーター大統領が彼女をワシントン地区の巡回裁判所長に任命、クリントン大統領が最高裁判事に任命します。現在のトランプ政権下ではもっともリベラルな判事であり、彼女の意見が通らないことも多いが、辛らつな少数意見は大きな注目をあびています。

 また、夫のマーティンも優秀な弁護士でありながら、当時の男性としては珍しく、家事は夫が主導しています。マーティンの「妻は僕に料理のアドバイスをしない。僕は妻に法律のアドバイスをしない」というユーモアたっぷりあふれる言葉に、2人の関係が凝縮されています。

 家族に支えられながら、リベラルの旗手となった彼女ですが、実は言い争うのは嫌いで、思想、立場を超えた友人は多く、趣味のオペラでも知られています。自分がバラエティでパロディにされても腹を抱えて笑うユーモア感覚をもち、80代半ばにしてジムでからだを鍛えているというスーパーウーマン。

 従来のリベラルだけでなく、若い世代にも人気があり、ワンダーウーマンのポスターで顔をルースに張り替えたパロディポスターなど勝手にグッズもうられ、SNSでも一挙手一投足が話題になっています。こんなにパワフルで明るい老婦人が大人気になることは日本ではちょっと思いつかず、それはアメリカのすごみかもしれません。

 でも、女性差別と戦って、ここまで自由をかちとった彼女も、トランプ政権の反動的な政策に頭を抱えているようで、がんサバイバーでもあり、引退してもいいはずが、トランプ政権時代は引退できないとがんばっています。そんな様子にも、思わず声援を送りたくなってしまいます。

 ある側面から見たアメリカの現代史をユーモアたっぷりに描いた名作。ドキュメンタリーは眠くなる僕でも最後まで楽しく見られました。いつまでもルースが元気でいますように、と思わず祈りたくなる作品です。
posted by 映画好きパパ at 05:13 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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