2019年05月27日

轢き逃げ 最高の最悪な日

 水谷豊が監督・脚本のミステリー。社会派で押し通したら良かったのに、ちょっと謎ときの部分をいれたため、ぼやけてしまった感じがあり、もったいない。俳優部分のクレジットでトメを岸部一徳に譲ったのは驚くとともに、意欲を感じました。

 作品情報 2019年日本映画 監督:水谷豊 出演:中山麻聖、石田法嗣、岸部一徳 上映時間:127分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞139本目



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 【ストーリー】
 ある地方都市でゼネコンのエリート社員、宗方秀一(中山麻聖)は3日後に副社長の娘早苗(小林涼子)との結婚を控えていた。式の打ち合わせのため、司会役の親友、森田輝(石田法嗣)を乗せて車を走らせていた秀一は、遅刻しそうになったため裏道を猛スピードで走り、女性をはねて死なせてしまう。

 周囲にだれもいなかったため、そのまま逃げた2人だがその晩、不審な手紙が届く。地元警察の柳刑事(岸部一徳)は防犯カメラなどから逃走車両を割り出した。一方、被害者の父親、時山光央(水谷豊)は、遺留品の中に携帯電話がなかったことを不審に思う。

 【感想】  
 交通事故に社会的関心が集まっている中、タイムリーな素材です。遺族の苦しみや警察の捜査、加害者のあせりなど、多面的に描いています。最後まで社会派で続けば、なかなか他に例のない作品になったでしょう。特に秀一が母一人子一人で、結婚を控えてというなかで事故を起こしてしまい、焦燥した様子を早苗に不審がられるなど、加害者側の事情にもスポットをあてています。最後まで社会派で続けば、なかなか他に例のない作品になったでしょう。

 ただ、後半は父親の真相探しがメーンになってしまいました。水谷の当たり役である相棒の杉下右京警部とちがい、光央はごく普通の初老の男です。それが娘の死の真実を知りたいというのはまだしも、ちょっと暴走気味の独自捜査をするというのは、映画とはいえちょっとやりすぎのような。

 また、轢き逃げは絶対に許せませんが、はねたばあいすぐに救護措置をとって救急、警察に連絡すれば、秀一も重い刑罰にはならなかったわけです。そういった面を少しでも入れたほうが、社会派作品としてみるにはよかった気がします。まあ、そもそもいくらなんでも、あそこで事故にあうというのは…。

 水谷、中山、石田と男性陣はちょっと常軌を逸した行動をとってしまうのですが、映画的にはそういう人間的な弱さをみせればわかります。でも、早苗と光央の妻千鶴子(檀ふみ)が聖人とまではいわなくても、愚かな男性と対照的にできすぎた人物として設定されているのも何だかなあという気がしました。ちょっと惜しい作品でしたけど、悪い作品ではないので、まあ完全に個人の好みでしょうね。
posted by 映画好きパパ at 06:22 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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