2019年05月30日

小さな恋のうた

 MONGOL800の名曲を現代の沖縄の基地事情と絡めた意欲作。高校生役キャストの熱唱と、山田杏奈の存在感は目を引いたけど、やはり基地問題はセンシティブでちょっと空回りの部分もあったかも。

 作品情報 2019年日本映画 監督:橋本光二郎 出演:佐野勇斗、眞栄田郷敦、山田杏奈 上映時間:123分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞142本目



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 【ストーリー】
 沖縄・基地のある町の高校生、真栄城亮多(佐野勇斗)、譜久村慎司(眞栄田郷敦)、池原航太郎(森永悠希)、新里大輝(鈴木仁)はバンド仲間。1ヶ月後に迫った学園祭でのライブに向けて猛練習をしており、東京のレコード会社にまで評判が届き、プロデビューの誘いを受けるほどの腕前だった。

 ところが、慎司が車にひかれてしまう。その車が米軍の車だったという目撃者がおり、基地反対運動も起きて大騒ぎに。一方、慎司の妹の舞(山田杏奈)は、自宅が米軍基地の真ん前であり、兄がフェンス越しに米軍人の娘の美少女リサ(トミコクレア)と仲良くなっていることに気づいていた。兄のパソコンから未発表の曲を見つけた舞は、亮多たちにその曲を学園祭で弾いてもらい、リサを招こうとするのだが…

 【感想】
 僕でも知っているモンパチの曲の数々が流れますが、映画の中では慎司や亮多が作ったことになっています。モンパチのいない平行世界の話。さて、高校生バンドの話はよくあるのですが、沖縄を舞台にしていることから基地問題と絡めたというのはかなり異色の作品です。

 橋本監督も脚本の平田研也も内地の人間のため、沖縄の現状がどのくらい反映されているかは微妙で、基地反対運動についてはニュートラルですが、主人公達にとってやや障害的な立場にみうけられました。沖縄のテレビ局、新聞社が制作に入っているので現実離れしていないかもしれませんが、米軍基地と敵対するのではなく、高校生達が交流、共生している姿が青春映画としてとられるというのは、非常に興味深い。ただ、ニュートラルにするがゆえに、基地問題についても、教師やリサの親についても割と類型的な設定が見受けられました。

 一方、高校生パートはバンドがプロ顔負けのうまさなのに、親の一部や教師に反対されてうまくいかない。それでもなんとかして演奏を成功させようという亮多たちの悪戦苦闘ぶりは尻上がりに面白くなっています。また、リサと国境を越えたささやかな恋、友情というのもよくできており、基地パートよりもまとまっていました。かといって青春映画シーンだけにしてしまったら、沖縄を舞台としたオリジナルの意味が薄れてしまうだけに、なかなか難しいところ。

 まあ、そんな僕の思いは別にして、ライブ場面はめっちゃ盛り上がります。特に山田の存在感が抜群で、男女混合のバンドの良さがよくでてきます。実際に、演者達は映画の関連商品で、「小さな恋バンド」としてCDデビューしていますが、オリジナルのモンパチとはまた違った味があります。音楽映画としてもワクワクできました。

posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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