2019年05月31日

リトル・フォレスト 春夏秋冬

 五十嵐大介のコミック原作の韓国映画。邦画でも橋本愛主演作がありましたが、上映を2回にわけた日本版と違い、103分できれいにまとめているので、テンポ良く仕上がっています。とにかくご飯がおいしそうなことと豊かな自然に癒されること間違いなしです。

 
 作品情報 2018年韓国映画 監督:イム・スルレ 出演:キム・テリ、リュ・ジュンヨル、ムン・ソリ 上映時間:103分 評価★★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2019年劇場鑑賞143本目




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 【ストーリー】 
 ソウルで教員採用試験に落ち、夢もカネも失い故郷の山村に帰ってきたヘウォン(キム・テリ)。父を幼い頃になくし、母(ムン・ソリ)もヘウォンの上京にあわせて家出してしまったため、今は無人だ。

 山菜や家庭菜園の野菜などを採って自活しているヘウォンに、幼なじみで都会から農家を次ぐために戻ったジェハ(リュ・ジュンヨル)、ずっと地元の農協に勤めているウンスク(チン・ギジュ)らが気にしてくれて、たびたび顔をだしてくれる。料理が得意なヘウォンは、農作業しながら、自ら育てた野菜を調理していくうちに、次第に心の傷が癒えてくる…

 【感想】
 「お嬢さん」「1987、ある闘いの真実」とアクの強い映画で若手スターの座に輝いたキム・テリが、何とものんびりした癒し系の映画に、メイクも薄めで登場します。そして、薪割りをして、田畑で泥まみれをしながらの牧歌的生活に観ているこちらの心も癒してくれます。

 登場する料理も、いかにも韓国料理らしいトッポギや唐辛子のスープから、とれたて野菜のパスタ、卵サンド、さらにはクリームブリュレといった女の子らしい手料理も。フードコーディネーターが上手なのでしょうけれど、とにかくおいしそう。また、マッコリまで手製で作ってしまうのだから、田舎育ちの生活能力恐るべしです。

 ヘウォンはプライドが高く、母親の家出で心に傷を負っています。そうしたことから生き方も不器用で、都会の生活では脱落者です。田舎でも面倒くさい人間関係に悩まされたりします。それでも、地に足がついた生活というのはこういうものかというのをみごとにみせてくれます。また、台風に襲われるシーンは人間のちっぽけさがよくわかるし、夜、イノシシやシカの鳴き声を恐れる彼女が、子犬を育てることで寂しさを紛らす様子は、本当に心にしみいります。

 ジェハやウンスクとの近すぎず遠すぎずの関係も心地よい。ラブストーリーとまではいかないけど、なんとなく気になる男子。そして女性の親友と喧嘩したり仲直りしたり。まさにヘウォンという田舎育ちの女の子が、自分の古里に帰ってのびのびするというリラックス感がスクリーンを通じて伝わってきます。

 また、回想シーンで何度もでる、母との関係。幼い頃はシングルマザーである母親の料理が魔法のようにみえ、大人になってからは母の味がライバルとなります。ジェハに母の料理と比べられて悔しがったり、家出先からレシピだけが送られてきたりと、料理を通じて母の愛情がつたわるというプロットもいいですね。単純なエコ万歳の作品ではなく、人がいきていくうえで、両親、友人、そして古里がいかに大切かを教えてくれます。

 実は邦画のほうは前編はみたものの、後編は上映館が少なくて見逃しています。それだけに1本にまとめてくれた本作はありがたかったです。

posted by 映画好きパパ at 07:55 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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