2019年06月01日

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー

 冷戦期、ソ連からフランスに亡命した伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの伝記映画を俳優のレイフ・ファインズがメガホンをとりました。ただ、思ったよりダンスシーンが少ないのと、説明描写が少なく、ヌレエフのことを知らないとわかりにくかったです。

 作品情報 2018年イギリス、フランス映画 監督:レイフ・ファインズ 出演:オレグ・イヴェンコ、アデル・エグザルコプロス、レイフ・ファインズ 上映時間:127分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2019年劇場鑑賞144本目



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 【ストーリー】
 ソ連の貧しい少数民族の出身のルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)は天才的なバレエの才能がありながら、傲岸不遜で周囲から浮いていた。レニングラードのバレエ学校の教師、プーシキン(レイフ・ファインズ)に見出された彼は、1961年、キーロフバレエ団の一員として、パリ公演に参加する。

 バレエ団はソ連政府の監視がつき、西側のダンサーとの交流も禁止されていたが、ヌレエフはおかまいなし。生まれて初めて西側の自由な文化に触れ、一人でパリの町をぶらつき、クララ・サン(アデル・エグザルコプロス)という女性と親密になる。だが、ソ連政府からすれば、それは許されざることだった…

 【感想】
 貧しかった子ども時代、レニングラードでのバレエ学校での生活、そしてパリ公演から亡命に至る経緯。この3つの時代が何ら脈絡なくカットバックされ、とくにレニングラードもパリもしらない僕からすれば、今までパリの話をしていたのに、ここはどこの話?となるような場面もありました。そもそもヌレエフが傲岸でいっていることも無茶なことが多いので、天才の自由への葛藤というよりも、ちょっとわがままをいっているようにみえるところもあり、もやる気分は否めません。とはいえ冷戦の犠牲者であることは間違いなく、彼があと30年遅く生まれていたらどうなっただろうという気もします。

 また、ヌレエフは同性愛者でAIDSでこの世を去りますが、本作ではプーシキンの家に住みながら、プーシキンの妻クセニア(チュルパン・ハマートヴァ)と関係を持つというシーンもあり、このへんは史実なのかもしれませんが、クララとの関係もよくわからない。こうしたことが事の軽重にも時系列にも関係なく流れていくので、結構、ついていくのがやっとだったところもありました。

 バレエシーンもオレグ・イヴェンコはタタール劇場の現役プリンシパルで、練習シーンや公演シーンは見事なのですが、せっかく、友人役にセルゲイ・ポルーニンを起用しているので、もっとバレエ団全体の公演シーンが多くても良かったかもしれません。

 もっとも、終盤の亡命にいたるまでは結構緊迫したサスペンスになっています。007のようなスパイ映画と違って史実に即しているだけに、亡命の手順ってこういうもので、ソ連とフランス政府の役人同士の交渉などがこうなのか、とか、結果が分かっていても亡命がうまくいくのかのドキドキ感とかはありました。
posted by 映画好きパパ at 07:12 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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