2019年06月07日

パリ、嘘つきな恋

 フランス映画らしい大人のラブコメで、結構、ウェルメイドなところもあり本国で大ヒットも頷けます。ただ、主役のジョスランが49歳の設定ということで驚きました。日本では及川ミッチーや石田ゆり子と同世代なのに、はるかにロマンスグレーの紳士なのです。大人の恋といったらやはりフランス映画なのでしょうか。

 作品情報 2018年フランス映画 監督:フランク・デュボスク 出演:フランク・デュボスク、アレクサンドラ・ラミー、キャロライン・アングラード 上映時間:107分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞151本目




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 【ストーリー】
 49歳で金持ちのジョスラン(フランク・デュボスク)は女を口説くためなら噓八百を並べ立てても平気なプレイボーイ。亡くなった母のアパートの部屋を整理しているとき、隣室の若い女性ジュリー(キャロライン・アングラード)があいさつしに来た。たまたま母の車椅子に座っていたジョスランは、ジュリーが介護士だと知り、自分は障害者で歩けないと噓をつく。

 数日後、ジュリーは自分の姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)を紹介する。彼女は本物の障害者だった。車椅子テニスや、オーケストラの仕事に夢中になるフロランスに、ジョスランは次第に恋心を抱くようになる。だが自分は実は歩けるということを言い出せなくて…

 【感想】
 障害者でない人が障害者のふりをするというプロットに、日本では真面目な人が多いから怒られてしまうかもしれません。しかし、フランス映画のおおらかっぷり。ジョスランの所構わない口説きも日本だったらセクハラといわれそうですが、それこそ小学生並みの口説きかたで、ああラテンの文化は違うな、と思わず思ってしまいました。

 さんざん遊んでいたけど真実の愛に中年になるまでたどりつけなかったジョスランは、心の奥に寂しさがあり、子どものような単純な人物で悪意はありません。口説くための噓もその場のでたらめばかりで、たわいもないもの。一方、車椅子がゆえに恋ができないとあきらめているフロランスにとって、そんな自分でも平気で接してくれるし、恋の対象として口説いてくれるジョスランはうれしい存在でした。

 そして、2人の仲が深くなるほど、ジョスランは噓を隠すのがつらくなります。それでも、本当のことをいったら、捨てられるかもしれない。そんなことからますます真実が告げられなくなります。そんなジョスランを旧友のマックス(ジェラール・ダルモン)や秘書のマリー(エルザ・ジルベルスタイン)はおもんぱかり、真実を告げるようにいいます。それでもなかなかいいだせないジョスランの姿は滑稽でもあり、恋する少年をみているようで切なくもなります。

 この大人の恋がたまらなくキュート。2人がジョスランの家でディナーをするときのうっとりするような仕掛けや、プロのバイオリニストとしてのフロランスの情熱的な演奏など、さすがはフランス映画、と思わせる仕掛けもいっぱいです。最近、ときめきが少ないように感じたなら、こうした映画をみたらいいかもしれません。
posted by 映画好きパパ at 08:20 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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