2019年06月08日

ベン・イズ・バック

 ルーカス・ヘッジズが麻薬中毒で、大女優演じる母親との人間関係に焦点があたるって、ついこの間「ある少年の告白」でみたばかりなんですが、それだけアメリカでは普遍的な話なのでしょうかね。

 作品情報 2018年アメリカ映画 監督:ピーター・ヘッジズ 出演:ジュリア・ロバーツ、ルーカス・ヘッジズ、コートニー・B・ヴァンス 上映時間:103分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞152本目



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 【ストーリー】
 クリスマスイブの朝、麻薬中毒で施設に入居中だったベン(ルーカス・ヘッジズ)が突然家に帰ってきた。許可を得て帰宅したというベンに、母親のホリー(ジュリア・ロバーツ)は歓ぶが、これまでさんざん痛い目にあった継父のニール(コートニー・B・ヴァンス)や妹のアイビー(キャスリン・ニュートン)は疑惑の目を向ける。

 ホリーがベンにつきっきりになることで家に迎え入れた一家だが、クリスマスの買い物中、ベンは悪友と再会する。その晩、教会でのクリスマス会から一家が戻ったところ、家が荒らされ、飼い犬が行方不明になっていた。ベンは犯人を見つけると家を飛び出すのだが…

 【感想】
 映画は基本的にはホリーの視点であり、抑制された描写で果たしてベンが更生したのか、それともまたもや麻薬中毒の道に戻ってしまったのかが分からないようになっています。ベンのことを歓んで迎え入れても、一抹の不安から家の中の薬などを隠すホリー。そしてベンを疑っていることを本人に知られたくないという微妙な母心。さらに継父とベンの微妙な関係や、兄に迷惑をかけられてばかりいた妹の哀しさなど、家族それぞれの思いを伝えていきます。

 成人近くになっても、犯罪者になっても自分の息子はかわいい。それだけに息子が再び悪の道に入らないよう、文字通り、危険を顧みず行動するホリーの親心は痛いほどつたわってきます。けれども、最初から施設に戻しておけばよいのではないかというニールの気持ちも、客観的にはそうともいえるわけであり、どちらが正しいともいいきれません。依存症は病気という見方もありますし、本人の努力がなければそもそも回復できないわけですし、じゃあどうすればよいのか答えがないまま一家の苦しみは続きます。

 それにしてもアメリカでは気軽に麻薬が手に入るのに驚きました。ベンが麻薬にはまったのも最初は骨折の際の痛み止めであり、合法的な麻薬ですら蔓延しているわけです。それに違法な薬物の取引も街角で平気でされているわけですから、恐ろしい。アメリカをむしばむ病巣だということがよくわかりました。そして、それによって自分だけではなく周囲をどれだけ傷つけるかも。

 ルーカス・ヘッジズはこの作品だけ観ていればうまいと思えたのでしょうけど、やはり「ある少年の告白」と続くと似たような演技に見えてしまいます。一方、ジュリア・ロバーツがこういう息子の不良に悩むどこにでもいそうな母親役というのは珍しく、うまく演じていることに驚きました。舞台がニューヨーク郊外のクリスマスとあり、雪もふっていて非常に寒々とした作品。そのなかで母親の子どもを思う気持ちだけが温かさをみせてくれました。
posted by 映画好きパパ at 07:00 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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