2019年06月11日

空母いぶき

 近未来を舞台にしたポリティカルフィクションで、佐藤浩市の発言など場外で炎上しています。中盤までは日本でもこれだけできるのかと感心したのですが、終盤はずっこけました。

 作品情報 2019年日本映画 監督:若松節朗 出演:西島秀俊、佐々木蔵之介、佐藤浩市 上映時間:134分 評価★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2019年劇場鑑賞155本目 



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 【ストーリー】
 近未来、日本と領土紛争をしている東亜連邦が突然、日本領海の初島を武装占拠した。政府は演習中の航空機搭載型護衛艦いぶきを中心とする艦隊を初島に派遣する。そこへ東亜連邦の潜水艦や航空攻撃を受け、艦隊司令官の涌井(藤竜也)が負傷。いぶき艦長の秋津(西島秀俊)が指揮を執ることになった。副長の新波(佐々木蔵之介)は秋津と同期だが、戦闘を避けるべきだと具申する。しかし、秋津はそのまま艦隊を初島に向かわせた。

 エスカレートする戦闘に、垂水総理(佐藤浩市)ら政府首脳は主戦派と非戦派にわかれる。一方、いぶき艦内には取材のためネットジャーナリストの裕子(本田翼)が乗船していた。初めてみる激戦に裕子は…

 【感想】
 原作は中国だったのが、本作は東亜連邦という架空の敵にしたため、原作ファンからは評判が悪い。さらに、佐藤浩市が、総理の役づくりとしてプレッシャーに弱く下痢気味になるようにしたと発言したため右翼も反発しています。しかし、総理が下痢になるシーンなどなかった(トイレに行くシーンは1回だけ)、中国という実名を使うには邦画の規模は小さすぎるため、両方ともやむを得なかったと思います。

 さて、中盤までは襲いかかる敵を専守防衛は守りつつ、撃退するいぶきの活躍が見事でした。自衛隊の戦闘が実際どうか分からないけれど、護衛艦や潜水艦長に玉木宏、高嶋政宏と豪華な顔ぶれを配して見応えがありました。ミサイルにミサイルをぶちあてるとか、ドッグファイトとか予算が少ないのに頑張ったと思います。

 ただ、平和な日本と対比させるためか、コンビニでクリスマス商品の準備に追われる店長(中井貴一)と店員(深川麻衣)のシーンがやたらはいって、こっちの緊張感がぶちこわしになってしまいます。緩急をつけたいという演出意図でしょうが、中井という大物を配しているためか、そこでぶちぶちきれてしまいます。

 さらにラストはずっこけました。それまでリアルな戦闘シーンが続いていたのにいきなりのお花畑になります。現実世界ではシリアをはじめ世界中で悲惨な戦争が起きていて、いくらでもそうした映像が流れているのです。それなのに戦争がおそまらないのは国際政治の冷酷な現実。それなのに、平和ニッポンの平和ぼけという感じで終わるのはどうなんでしょうかね。それに、戦闘なのに敵兵を殺さないようにしようとか、まさに平和ぼけといえ、羊頭狗肉というかちょっともったいない作品でした。
posted by 映画好きパパ at 08:07 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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