作品情報 2018年日本映画 監督:森義隆 出演:玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太 上映時間:108分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2019年劇場鑑賞158本目
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【ストーリー】
大学院生の崇史(玉森裕太)は、通学途中、いつも自分の乗った電車と並行して走る電車に乗っている女性(吉岡里帆)のことが気になっていた。しかし、どこのだれかわからないまま
一度も会わずに終わってしまった。
数年後、世界的な企業で脳科学の研究をしていた崇史は、同僚で中学からの親友、三輪智彦(染谷将太)から、後輩女性として、津野麻由子を紹介される。彼女こそ、電車ですれ違っていた女性だった。麻由子が崇史の研究のファンだったこともあり、2人は付き合い、同棲しだす。ところが、あるとき崇史が気がつくと、智彦から麻由子を紹介された時に戻っていた。そして、智彦は麻由子が彼女だというのだ。いったい自分はどうしたのか。崇史は2つの世界の生活を同時に送るようになる。
【感想】
脳科学の進歩で人間の存在はどうなるのか、というのはつい先日もキアヌ・リーブス主演の「レプリカズ」で見たばかりですが、それだけ現実の科学も進歩しているというのでしょう。本作は「レプリカズ」のような後半のアクション展開にはいかず、終始淡々とした流れが続きますし、どこかでみた話を超えません。
現代の科学で推測ができる範囲の話におさまっており、ミステリーとしてのとんでもさは感じませんでした。しかし、登場人物がそろいもそろって心理が分かりません。主人公は崇史なので彼目線で話はすすみますが、イケメンだからまだ許される部分があるとはいえ、彼の行動はアンモラル。さらに、その位の行動なら現実でも想像がつきますが、麻由子や智彦の心理、行動になると、ちょっと常識では理解できなくなります。
さらに、アメリカ映画でアメリカ政府系の組織ならいいのですが、世界的大企業とはいえ外資の会社が日本でこうしたことができるのかも、ちょっと説得力にかけました。科学研究の最先端ではインモラルなのは当たり前なのでしょうか。
玉森、吉岡と若手の人気俳優が、露出はないとはいえ結構激しいベッドシーンがあったのは驚き。ただ、後から振り返るとその意味づけもよくわからなくなります。映画のストーリーを追うよりも、近い将来、こうしたことが現実に起こりうる参考にすれば良いという感じでした。
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