2019年06月18日

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた

 アメリカ映画で子離れできないダメパパをみるのって珍しい。でも、そんなパパに適度な間合いを取りつつ相手をするティーンの娘がいるっていうのは父親として理想的で、音楽よりもそちらのほうが気になってしまいました。

 作品情報 2018年アメリカ映画 監督:ブレット・ヘイリー 出演:ニック・オファーマン、カーシー・クレモンズ、トニ・コレット 上映時間:97分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2019年劇場鑑賞162本目

 

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【ストーリー】
 ニューヨーク郊外の小さな町で中古レコード屋を営むフランク(ニック・オファーマン)。元ミュージシャンの彼のこだわりと商売っ気の無さから店の経営は苦しい。娘のサム(カーシー・クレモンズ)がカルフォルニアの大学の医学部に進学が決まったことから、店をたたむことを大家のレスリー(トニ・コレット)に告げた。

 若い頃に妻を亡くしたフランクの唯一の楽しみはサムとセッションをすること。だが、彼女が西海岸に行けばそれも終わってしまう。ところが音楽配信サイトに演奏した曲をアップしたところ、思わず人気がでてしまう。フランクはサムに進学を延期して、一緒にバンドをやろうと持ちかけたのだが…

 【感想】
 僕自身、子供の頃、中年の人ってすごい大人に見えました。でも自分が中年になると精神的にまったく未熟なことに気づかされるのですよね。フランクもその通りで、娘の勉強の邪魔をして、バンドの練習に無理矢理付き合わせます。挙げ句の果てに、進学を延期しろという。サムに音楽の才能があったのを見抜いたわけですが、それよりも娘と一緒にバンドをしたいという自分の希望を優先したわけで、ひどいダメパパぶりです。

 一方、サムはそんな父親べったりになるのではなく、かといって拒絶するのではなく、適度な距離をとって、時間があったり息抜きしたいときはバンドの練習に付き合ってあげます。母親を亡くして自立せざるを得なくて、フランクよりも大人びたところがある反面、自分を育ててくれた父親への愛情にもあふれている。そんな理想的な娘がいるだけに、フランクのだめぶりはいっそう目立ちました。まあ、仕事でもやる気の無さはすごかったわけですが、ダメ父のほうが娘はしっかりするのかもしれません。

 サム自身も音楽は好きであり、オリジナル曲を作っています。レコード店の閉店日に父親と初めて人前でライブをするときは、最初は緊張して、次第にノリノリになっていきました。上映時間が短い割には音楽シーンをじっくり描いており、この手の音楽好きな人にはたまらないでしょう。


 フランクは白人ですが、サムは黒人で、サムの恋人も女性です。このへんはいかにも今のハリウッド映画的ですが、それほど嫌みは感じません。やはり音楽の力は偉大というのか、親子のライブセッションが始まると、そうしたことはどうでもよくなり見ているこちらもノリノリになります。ただ、それ以外のシーンが平板であるというのが、音楽シーンを盛り上げるためとはいえちょっともったいなかった気もします。
posted by 映画好きパパ at 07:53 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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