2019年06月20日

コレット

 フランスを代表する女流作家シドニー=ガブリエル・コレット(1873~1954)の若き日を描いた伝記映画。主役がイギリス人女優のキーラ・ナイトレイで、全編英語の作品なのはどうよ、という気がしますが、イギリス映画のメリハリの利きぶりは良かったです。

 作品情報 2018年イギリス、アメリカ映画 監督:ウォッシュ・ウェストモアランド 出演:キーラ・ナイトレイ、ドミニク・ウェスト、デニース・ゴフ 上映時間:111分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2019年劇場鑑賞164本目 



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 【ストーリー】
 フランスの農村で育ったコレット(キーラ・ナイトレイ)は、父ジュール(ロバート・ピュー)の戦友で、パリで活躍する作家、ウィリー(ドミニク・ウェスト)と恋に落ち、14歳の年の差にかかわらず、結婚しでパリに移り住んた。

 だが、ウィリーは浪費癖が激しく、作家としての才能も尽き、ゴーストライターに書かせるほど。文才のあったコレットは自分の少女時代の思い出を小説にして、ウィリーの名義で出版する。「クロディーヌ」という小説は大ベストセラーになった。だが、ウィリーは感謝するどころか女遊びを繰り返す。一方、コレットも男装の貴族ミッシ−(デニース・ゴフ)と出会い、差別的な性の役割に疑問を持つようになる…

 【感想】
 コレットのことは知りませんでしたが、宣伝にあるオードリー・ヘップバーンを見出すとかは晩年の話で、映画は30歳前半までなので本編では出てきませんでした。クロディーヌシリーズは映画内で描かれているように大ベストセラーになり、老いも若きも手にとって、「クロディーヌ石鹼」「クロディーヌの香水」といった商品もバカ売れしたとか。人間の考えることは100年以上たってもかわりないですね。

 結婚当初は冴えない田舎娘で、夫のウィリーのいわれるままだったコレット。しかし、自分のほうが文才があるのに、夫に好き放題されるのに次第に嫌気がさします。夫が女癖が悪いのに対抗して、自分も女性の愛人ジョージー(エレノア・トムリンソン)を作るというのは、性の解放の先駆者的役割といえるけど、さらに、ジョージーはウィリーとも関係を持つと言うことで、頭がこんがらがりそう。そして、それを小説に書いて売り出すというのだから、ただの女性ではありません。

 そういった性差別反対、性の解放というのが本作の重要テーマとしてあるけれど、夫婦の歪んでいるけど確かにあった愛というのも見所の一つ。いくら互いにひどいことをしても、夫婦の絆というのはあったのですよね。家庭の形は千差万別とはいえ、こういう愛のかたちもあるのかというのは結構新鮮でした。

 最近、意識高い系の発言をしているキーラ・ナイトレイにとって、コレット役はねがったりかなったりだったと思います。女性の自立とはどういうものか、美貌の彼女が演じることで、男性にもショックを与えるでしょう。一方、ウィリーをみていると男性は調子いいときは強いけど、駄目なときは弱いですねえ。今の日本にも通じる人間関係、社会性もありました。
posted by 映画好きパパ at 07:30 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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