2019年06月24日

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅

 心温まる素敵な現代の寓話。上映時間が短いところもあり、突っ込みどころもいくつかありますが、インドだったらこんな不思議なことがおきても納得できそうな説得力はありました(笑)

 作品情報 2017年フランス、アメリカ、ベルギー、シンガポール、インド映画 監督:ケン・スコット 出演:ダヌーシュ、エリン・モリアーティ、ベレニス・ベジョ 上映時間:96分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2019年劇場鑑賞168本目



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 【ストーリー】
 シングルマザー(アムラット・サン)に育てられたインドの貧しい青年アジャ(ダヌーシュ)は、母の遺品から父親がパリにいる大道芸人であることをしる。生前、パリに行きたいと熱望していた母の願いを叶えるため、アジャは地元ギャングからカネを盗み航空券を買うが、ギャングたちに見つかってしまい無一文になる。

 それでもパリに渡ったアジャは、まず、あこがれだった家具屋(原作小説ではIKEA、映画では架空の店)に入ってみる。そこでマリー(エリン・モリアーティ)という美人に一目惚れ。話があった2人は翌日にデートを約束する。ところが、ホテル代がなくて、家具店のクローゼットの中で寝ていたアジャは、気がつくとなんと家具ごとイギリスに運ばれていた。そこで不法移民として捕まったアジャはスペインに送られ、さらに各国を転々とすることになる…

 【感想】
 グローバル時代の貧富の差というのは、今や当たり前すぎるテーマですが、それをおもしろおかしく風刺っぽく映画に仕上げました。インドではかっぱらいなどをして糊口をしのぎ、狭い自分の町しかしらなかったアジャ。しかし、根は好人物の彼は、ひょんなことから世界各地を旅することになり、そこで多くの人を助けることになります。

 現代版わらしべ長者というべきか、次にどうなるかわからないストーリーは、パリに戻ってマリーと再会したい必死でもがくアジャの行動が本人の予想もつかない方向にとんでいき、ほら話のように膨らんでいきます。けれども、情けは人のためにならずとか、お金の本当に有意義な使い方とか、今の人たちに伝えたいことがらがたっぷりはいっていて、上映後もさわやかになれます。

 また、イギリスで不法移民の取り締まりをしていた警官達が突然踊り出すのに、アジャだけがぽかんとして踊り出さないなど、パロディ、ギャグの数々にもくすりとしてしまいます。あくまで寓話なのですが、世の中そんな捨てたものでないという気にさせられます。

 ダヌーシュはインド映画の若手スターだそうですが、オーラがなく普通のお兄ちゃんぽい感じ。これまでのインド映画のスターは存在感がすごかっただけに、次世代は違うんだという感じを受けました。また、アジャが出会うハリウッドスター役をベレニス・ベジョが演じているけど、エリン・モリアーティともどもこちらもゴージャスさを感じず、このへんはどこにでもあるおとぎ話ということを伝えたかったのかもしれません。
posted by 映画好きパパ at 07:32 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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