2019年06月30日

きみと、波に乗れたら

 「夜明け告げるルーのうた」の湯浅政明監督が、大人のラブストーリーをファンタジー風味を交えて描きました。多少僕好みでない設定もありましたが、川栄李奈がとにかく良かった。

 作品情報 2019年日本映画アニメ 監督:湯浅政明 声の出演:片寄涼太、川栄李奈、松本穂香 上映時間:96分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2019年劇場鑑賞178本目



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 【ストーリー】
 海沿いの町に引っ越してきた大学生の向水ひな子(声・川栄李奈)は、趣味のサーフィンを満喫する毎日。ある日、住んでいるマンションが火事になり、逃げ遅れたひな子を助けたのが消防士の雛罌粟港(片寄涼太)だった。2人は恋に落ち、いつまでもずっと愛し合うことを誓う。

 ひな子の影響でサーフィンを始めた港だが、溺れていた人を助けようとして命を落としてしまう。憔悴するひな子だが、2人の思い出の曲「Brand New Story」を口ずさんだところ、水の中に港が現れたのだ。周りの人からは港の姿は見えず、気味悪がられるひな子だが、2人の世界に浸っていた。しかし…

 【感想】
 火事で命を救ってくれるという運命の出会い。しかし、港は消防署からサーフィンにでかけるひな子の存在を意識しており、まさに出会うべきして出会ったラブストーリーの王道です。この美男美女のカップルのバカップルぶりが、画面を通してほほえましくなります。映画でアニメは何本もみますが、大人の恋をこうしてしっかり描いた作品はこれまであまりみたことがありません。

 でも、特に川栄李奈の声が恋に夢中になっている年頃の声にぴったり。2人が「Brand New Story」を口ずさむシーンがありますが、おもわず笑いがこぼれるところなど、声を聞いているだけで幸せってこういうものというのがわかります。片寄は演技しているという感じが抜けきれませんでしたが、川栄との息もぴったり。歌のシーンは別アフレコでなく片寄の提案で一緒にアフレコしたということだけあり、名シーンになりました。

 それが一転、港を失ってからの嘆きようはありませんでした。港という名前に象徴されるように、毎日波と戯れ、でも港と違って不器用で、将来の夢も持たないひな子にとって、港こそ帰れる安心できる場所だった。それが無くなってしまったわけですから、生きる気力すらなくなってもしょうがありません。港の妹の洋子(松本穂香)や、港の後輩でひな子に心を寄せる山葵(伊藤健太郎)の声も届かず、自分の殻にとじこもってしまうひな子。

 そんなひな子に、港が不思議な登場をしたのです。ひな子の歓びはいかほどのものか。ではなぜ港は再び現れたのか。タイトルにあるように、一人では人生という海を漂流するだけのひな子が、自分の力で波に乗れるようになるよう手助けに来たと考えるのが自然です。このあたりの二人の関係性、そしてひな子の成長が徐々にしていく様子は実にいい。

 ただ、クライマックスに再び火事と向き合うシーンがあるのですが、そこに至るまでの経緯が、ちょっと生々しいというか、全体的なメルヘンな空気を壊してしまうようで、自分としては気に入りませんでした。そこの経緯をもっと自然なものにすれば、より楽しめたのにちょっともったいなかった。
posted by 映画好きパパ at 20:25 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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