作品情報 2019年日本映画 監督:小林顕作 出演:加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀 上映時103分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ新宿 2019年劇場鑑賞198本目
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村
【ストーリー】
常夏の国マリネラの皇太子パタリロ(加藤諒)がロンドンを訪問した。国の政情が不安で暗殺の危機があるなか、下ぶくれでやることなすことめちゃくちゃな彼に、護衛を命じられたM16のバンコラン少佐(青木玄徳)は混乱しながらも、きちっと任務を果たす。そのなかでパタリロを密着取材中の記者、マライヒ(佐奈宏紀)と親密になる。
父が急死し、マリネラに戻ったパタリロは王位を継承することに。だが、戴冠式に向けてパタリロの暗殺計画は着々と進められていた。さらに、パタリロは宇宙規模の戦争に巻き込まれてしまい…
【感想】
原作は40年も続いている魔夜峰央の人気少女漫画で、80年代にはテレビアニメにもなりました。僕もそのころ観ていた記憶がありますが、まだ続いているのにはびっくり。それはさておき、冒頭、イギリスが舞台なのに、外人エキストラを雇うカネもないのか、日本人エキストラがチープなカツラをかぶって強引にイギリスのふりをするのには失笑。
さらに、舞台原作をいかして、いかにも演劇チックな舞台装置に、なぞのミュージカルということで、もう、安っぽいことこのうえないのだけれど、「ガラスの仮面」のパロディとか、もちろん「翔んで埼玉」のように埼玉disとか、妙にツボにはいってしまいました。
ストーリーはアニメの前半をなぞっており、それほど破綻はなく、さらに原作同様美少年同士の絡みがメインで、タマネギ部隊も脱いだら美少年、美青年だらけというのはかわりません。妙にぬぎっぷりがよかったり、シャワーシーンがあったりして、嘆美系が苦手なひとはちょっとつらいでしょうね。それでもここまでチープを突き通すと、それなりに、笑えます。さらに、原作にないスターウォーズのパロディがなぜか登場。数少ない予算を集中して使ったのか、ここだけ、妙に銀河大戦になっているという不思議ぶり。
そして、「クックロビン音頭」や、アニメ、漫画の2次元キャラに時々変身。さらに、原作者自身もちょこちょこでてきたりして、やりたい放題に作っていました。エンディングで資金が足りないことを嘆き、続編を作りたいといっていたのですが、出演者の不祥事は結局、どうなったのか。青木玄徳のバンコランがはまっていただけに気になるところです。
【2019年に見た映画の最新記事】