作品情報 2015年アメリカ映画 監督:デヴィッド・O・ラッセル(スティーブン・グリーン) 出演:ジェシカ・ビール、ジェイク・ギレンホール、ジェームズ・マースデン 上映時間100分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿シネマカリテ 2019年劇場鑑賞228本目
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【ストーリー】
アメリカの田舎の町のウエイトレス・アリス(ジェシカ・ビール)は、町の高級レストランで恋人の警官、スコット(ジェームズ・マースデン)からプロポーズを受けた瞬間、改装工事中の釘が頭に差ってしまう。
無保険だったアリスは釘を取り出す手術ができない。すると脳にダメージを受けた副作用として、自分の欲望を抑えられなくなるのだった。スコットに見捨てられたアリスは、地元の国会議員、ハワード(ジェイク・ギレンホール)がテレビで困った人を助けると発言しているのをみて、無保険でも手術が受けられる法律を策定するよう、陳情にワシントンへいく。しかし、ハワードは陣笠にしか過ぎず、議会の大物パム(キャスリン・キーナー)によって、陰謀に巻き込まれてしまうのだった。
【感想】
日本人の僕からしてもピンとこないストーリーでしたが、アメリカでもそうだったのか、監督のデヴィッド・O・ラッセルが降板し、スティーブン・グリーン名義で無理矢理作品を作っています。しかも記録的な不入りだったそうで、さもありなん。
オバマ時代に作られたためか、保険制度改革がテーマになっているけど、欲望を抑えられないちょっととうのたったセクシー女性が議員と男女の仲になってしまい、そこへマッチョな警官の元彼がと、頭が痛くなるような設定です。無保険の怖さを訴えるコメディならファレリー兄弟制作の「リンガー! 替え玉選手権」とかブラックなジョークに笑えたのですが、本作はそれほど笑えるシーンは少なく、最後までみても消化不良の部分がありました。
それでもガールスカウトのパロディみたいな子ども達がけなげで、それで★一つ追加かな。汚い大人が彼女たちを中傷するのって、まさに今のアメリカを予見しているようなところもありましたし、それでも負けない子ども達はこの映画の最大といっていいほどの見所でした。
一方、それなりの大物をそろえた大人の俳優達は、今ひとつ冴えません。きちっと髪の毛をわけたギレンホールが珍しいぐらいで、ジェシカ・ビールはただただうるさいし、脇役は下ネタばかりだし、マッチョな田舎の警察官になったマースデンなんか、なぜこんな一山いくらの役をやるのかと思うほど。それでもあまりにひどすぎて笑える部分もあり、なかなかの珍品といえましょう。
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