作品情報 2019年アメリカ映画アニメ 監督:クリス・ルノー 声の出演(吹き替え版):設楽統、日村勇紀、中尾隆聖 上映時間86分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2019年劇場鑑賞231本目
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【ストーリー】
ニューヨークで室内犬として飼われているマックス(声・設楽統)とデューク(日村勇紀)に大きな変化があった。なんと飼い主のケイティ(佐藤栞里)が結婚して赤ちゃんリアムを産んだのだ。人間の赤ちゃんに最初はとまどったマックスだが、やがて大の仲良しになり、自分が保護者になった気がしてくる。
一方、同じマンションで飼われているウサギのスノーボール(中尾隆聖)は、自分が町の動物たちの平和を守るスーパーヒーローだと信じていた。そこへデイジー(伊藤沙莉)という小型犬がやってきて、自分の友達が捕らえられているので助けて欲しいと依頼する。さっそく依頼を引き受けたスノーボールだが、なんと友達とはサーカスにいる子供のトラで…
【感想】
マックスと飼い主達が田舎の農場に旅行にいくシーン、スノーボールがサーカスのトラを助けようとするシーン、そして、マックスのガールフレンド犬で、留守番を頼まれたギジェット(沢城みゆき)がネコ屋敷にまぎれこんだボールをとりにいくシーンの3場面が交互に流れます。
マックスの場面は「トイ・ストーリー4」を思い出しました。人間の子供の保護者になったつもりで、手取り足取り助けようとするマックスですが、田舎にいって犬と人間は違うことを思い知らされます。そして農場で家畜たちのリーダーとなっている大型犬ルースター(内藤剛志)と出会い、人間に依存するのではなく、精神的に独立する大切さを学んでいきます。
一方、スノーボールのシーンは悪徳サーカス団長のセルゲイ(宮野真守)と部下のオオカミたちの目を盗んでの救出作戦とチェイス。ギジェットも凶暴な猫たちの手元にあるボールを取り戻そうと作戦をたてて、この2つはどちらかというとコメディ部分を担当しています。
それぞれ悪くはなく、とくにマックスとルースターの疑似親子的なところは、マックスがリアムにたいしての過保護と違い、厳しさをもちつつ暖かみをもっていることの大切さが伝わってきます。のんびりやのデュークとの対比や、最初は田舎になじめなかったマックスが冒険を繰り返すうちに犬としての本能を思い出すのはなかなかのもの。
とはいえ、ただでさえ少ない上映時間のなか、主要場面を3つにわけたため、セルゲイたちが単なる薄っぺらい悪役になってしまったため、物語全体でみたときに薄味に感じてしまいました。まあ、動物たちそれぞれの動きは癒されるので、小難しい話を持ち込むのはヤボですけどね。エンディングロールで、本物のペットが登場した投稿動画っぽい映像が流れ、これも、またにやりとしました。
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