2019年08月18日

守護教師

 ギャングや軍隊相手どころかゾンビ、しまいには神の使いですらボコボコにする韓国のアクションスター、マ・ドンソク。しかし、女子高生の前では勝手が違い…というプロットはいいのですが、全体的に暗いトーン。さらにラストが駆け足すぎて、ちょっともったいない作品でした。

 作品情報 2018年韓国映画 監督:イム・ジンスン 出演:マ・ドンソク、キム・セロン、シン・セフィ 上映時間100分 評価★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2019年劇場鑑賞239本目




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 【ストーリー】
 元ボクシングチャンピオンのギチョル(マ・ドンソク)は八百長を持ちかけてきたボクシング協会幹部を殴り、ボクシング界を追放される。なんとか田舎町の女子校の体育教師に就職したギチョルだが、町について早々不穏な空気を感じる。

 女子校の生徒スヨン(シン・セフィ)が行方不明になったのに、学校も警察もろくに捜そうとしないのだ。スヨンの親友のユジン(キム・セロン)だけがビラを配って捜索していたが、彼女が何者かに襲われる。偶然、彼女を助けたギチョルは、スヨン失踪の裏には何かがあるとにらむのだが…

 【感想】
 強面のギチョルも生意気で頭の回転の早い女子高生にはたじたじ。もちろん、イ・マンドクが気の強い女性に弱いというのは、最近の彼の映画の定番ですが、ユジンだけでなく、大勢の女子高生に取り込まれて、どうみても浮いてまごついている雰囲気は笑えます。もちろん、そこは制作側の狙いだったのでしょうけど。

 ただ、物語はどちらかというとアクションではなくサスペンス。サービスシーン的にマ・ドンソクがチンピラたちをボコボコにするシーンもありますが、先日まで公開されていた「無双の鉄拳」とかを想像していくと肩すかしに会います。まあ、それも制作者側の狙いなんでしょうけどね。全体的に閉鎖的な田舎町でよそ者であるギチョルの疎外感が全面にでていますし、ユジンが犯人に狙われる所はホラーまがいの演出もあり、結構、どきどきしながら観られました。

 問題は終盤のあっけなさ。いやここまで引っ張っているのになんやこれという感じ。上映時間も100分と短いので、あと10分ぐらい、終盤を盛り上げればいいのに、ちょっといきなり感は否めず、ここは大きく減点です。

 驚いたのがユジン役がキム・セロンだったこと。「冬の小鳥」「私の少女」と、彼女でしか描けない少女役が続いていたのに、この役だったらちょっときれいな若手女優ならだれにでもできそうな感じの普通の役で、これまた何とももったいない。韓国でも子役からの脱皮は難しいのでしょうか。いかにも悪役っぽいチャン・グァンの爬虫類的な気持ち悪さは良かったです。
posted by 映画好きパパ at 06:44 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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