2019年08月22日

世界の涯ての鼓動

 ヴィム・ヴェンダースらしさというのか、静謐の中に映像とクラシック的な音楽を満たすイメージ的な作品。途中は眠気と戦っており、小難しいセリフもまったく頭に入ってきませんでした。

 作品情報 2017年イギリス映画 監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィカンダー、アレクサンダー・シディグ 上映時間112分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2019年劇場鑑賞244本目



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 【ストーリー】
 フランス・ノルマンディーの海辺の寂れたホテルで出会ったジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)とダニー(アリシア・ヴィカンダー)。二人はたちまち恋に落ちる。だが、ジェームズは、彼女に内緒にしていたがM16のエージェントで、ソマリアでの危険な任務が待っていた。一方、海洋生物学者のダニーも、前人未踏の深海調査の仕事がまっていた。

 再会を約束して別れた2人。しかし、ジェームズはテロリストに捕まってしまい、ダニーの乗った潜水艇も深海で異変が起こる。果たして2人は…

 【感想】
 映画というよりも、動く絵画を眺めていると言った感じでしょうか。フランスの美しい風景、荘厳な深海はもとより、アフリカの小汚い漁村ですら、スクリーンを通していると、芸術的な映像となったせまってきます。一応、M16のエージェントという緊迫感のある設定なのですが、それすらも生と死の意味のなかに潜り込んでしまいます。

 冒頭、ジェームズがロンドンの美術館で、ドイツロマン派の画家カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの「海辺の修道士」をじっと観ているところから始まります。僕自身、フリードリヒの知識はなくて、あとでネットで調べたのだけど、とにかく荒涼とした死と直面するような心境を想起させる絵です。そして、予告編にもありますが、ジェームズがこの絵の修道士と似たような構図の格好をする場面がでてきます。

 一方、ダニーはその美しさ、みずみずしさも含めて、肉感的な生の本能の象徴ともいえましょう。生と死は互いに求め合い、絡みついている。そんな印象をこの映画から受けます。それゆえに、頭で考えるより、心に入ってくるタイプの作品なんですよね。また、ヴェンダース監督はインタビューでイスラムと西洋の葛藤もモチーフにあることをあげています。こうした二元論的な対比を、一方的に断罪するのではなくて、提示することが監督の骨頂なのかもしれません。

 もっとも、最後まで印象に残ったのは、アリシア・ヴィカンダーの水着姿の美しい肢体なのですけど。やはり、煩悩の多い、僕のような凡人にはこうしたアートスティックな作品は苦手かも。でも、うとうとしながら美しい映像をみるのは至福の喜びなんですけどね。
posted by 映画好きパパ at 07:47 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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