2019年10月04日

引っ越し大名!

 昔ながらの娯楽時代劇。主演陣の楽しそうな演技に、途中ミュージカル仕立てになったり、殺陣のシーンがあったりして、お気楽にみれました。

 作品情報 2019年日本映画 監督:犬童一心 出演:星野源、高橋一生、高畑充希 上映時間120分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2019年劇場鑑賞292本目



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 【ストーリー】
 江戸時代、姫路藩主の松平直矩(及川光博)は幕府の実力者、柳沢吉保(向井理)とトラブルとなり、嫌がらせ的に豊後(大分県)日田に移封されることになる。しかし、藩は赤字のうえ、石高は半減とあり、莫大な引っ越し代を捻出するのは大変だった。しかも、前回の移封のときの引っ越し奉行は既に亡くなっており、ノウハウもない。

 だれもがいやがる中、人嫌いで書庫にこもっていた書庫番の片桐春之介(星野源)に引っ越し奉行の大役が押しつけられてしまう。幼なじみで剣の達人の鷹村源右衛門(高橋一生)から、前の引っ越し奉行の娘、於蘭(高畑充希)に会うよう勧められた春之介だが、気の強い彼女にけんもほろろに追い払われ…

 【感想】
  松平直矩は実在の大名で、生涯、五度も国替えされて引っ越し大名と名付けられました。ただし、松平家が越前松平家の末裔であること、姫路など要地を任されるには実力が必要なことから、柳沢との確執は史実かどうか微妙なところ。ただ、及川光博が男色で小心、ちょっと慌て者だけど根はいい殿様というのにぴたりでした。

 さて、藩の一大事ですが城代家老(松重豊)も次席家老(西村まさ彦)も勘定奉行(正名僕蔵)も口ばかりで動こうとはしません。失敗すれば切腹が当たり前の時代です。費用の算段や石高半減による藩士のリストラなどとても成功しそうにないことはだれかに押しつけようというもの。弱気な片桐だったら押しつけられるだろうし、いつも本を読んでいるからいいアイデアがあるだろうという狙いでした。

 しかし、片桐には鷹村と於蘭という強い味方がついています。また、手柄はとるけど働かない上役に愛想をつかし、勘定方の中西(濱田岳)も協力してくれることに。上が腐っていてもミドルが動かすというのは、今も日本型組織でうまくいっているところは似たようなものではないでしょうか。

 こういうお仕事ものとしても面白いですし、高畑が姉さん的に片桐をリードし、みんなのマドンナ的存在になるところもうまい。そして、みんなを盛り上げるために、唄を歌いながら作業するなど時代劇ミュージカルなところもありましたし、片桐の危機に駆けつけた於蘭が真面目な顔して廊下を滑っていくなど、ユーモラスな場面もあります。気弱だけど成長して責任感が強くなる片桐役の星野とは本当にいいコンビです。

 クライマックスのチャンバラも、松平家に伝わる秘伝の槍「御手杵」を鷹村が振り回し、無双の活躍をみせてくれます。刀剣ファンはもとより、高橋一生が筋肉を付けて、チャンバラを振り回すシーンは、痛快そのもの。

 一方で、リストラされた藩士たち(小澤征悦、ピエール瀧)への片桐の真心と、された側の心情は、これまた今でも通じる日本的美談といったところでしょうか。同じ原作者の「超高速参勤交代」より、本作のほうが個人的には練られていると思いました。
posted by 映画好きパパ at 07:45 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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