2019年10月06日

ガーンジー島の読書会の秘密

 第二次大戦中、イギリス領でありながらドイツに占領されたガーンジー島を舞台にしたヒューマンラブストーリー。戦時中の島民を描いた部分はよかったけど、正直言ってラブストーリーの部分は蛇足だと思いました。あっさり心変わりしすぎなところがご都合主義的で。

 作品情報 2018年イギリス映画 監督:マイク・ニューウェル 出演:リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ 上映時間124分 評価★★★(五段階) 観賞場所:東宝シネマズシャンテ 2019年劇場鑑賞298本目



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 【ストーリー】
 1946年、ロンドンの女流作家ジュリエット(リリー・ジェームズ)は新作のアイデアに困っていた。私生活では米軍士官のマーク(グレン・パウエル)と婚約したばかりの彼女だが、贅沢なマークに何となく違和感を覚えていた。

 そんなある日、ガーンジー島にすむドーシー(ミキール・ハースマン)という男性から、以前、ジュリエットが古本屋に売った本を入手したと手紙が来る。それをきっかけにドーシーと文通を始めたジュリエットは、戦時中、ナチスの占領下で苦しい生活を送る島民達が、エリザベス(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)という女性がはじめた読書会によって勇気づけられていたことを知る。そのことを新作に書きたいと思ったジュリエットは早速島を訪問するが…

 【感想】
 この映画をみるまで、ガーンジー島の存在すら知りませんでした。ドイツ軍の占領下で夜間外出禁止、家畜などは接収され貧しい生活を余儀なくされた島民達。なにしろメインの料理が「ポテトピールパイ」(ジャガイモの皮のパイ)なほど。エリザベスやドーシーたちがこっそり集まって宴会を開いた帰り、ドイツ軍のパトロールにみつかり、とっさに読書会を開いていたといっていたことから、物語はスタートします。

 少人数ですが老若男女が集まった読書会。困難なときでこそ、文字の力は強いということは、文明が蛮人に負けないようで心強くなります。そして、戦後、本が手に入らなくなっていた島民にとって、たまたま見つけた古本の前の持ち主が作家であるというのはどんなに心強かったでしょう。「人間失格 太宰治と3人の女たち」同様、ネットどころかテレビのなかった時代には小説は娯楽の王様といっていいでしょうから。

 しかし、ジュリエットは島にいって不思議なことに気付きます。島民のだれもが読書会を歓迎しているとは限らないこと、ドーシーの家にいる幼い少女キット(フロレンス・キーン)の存在。それが何なのかを探るうちに、表面的な話では見えなかった人間の業の深さがのぞけるようになっていきます。このあたりの展開は、ミステリー仕立てで興味深かった。

 ただ、終盤、ばたばたとラブストーリーに移行してしまうのはちょっとがっかり。もちろんフラグはたてているとはいえ、そんな脳天気な終わり方でいいのかというきがしました。リリー・ジェームズは本当に美人ですし、当時のファッションやガーンジー島の美しい風景など美術も見事だっただけに、惜しい作品でした。
posted by 映画好きパパ at 20:04 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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