2019年10月07日

初恋ロスタイム

 小規模予算ながらアイデアをひねったSF青春映画。若手2人はこなれていないところも含めて初々しいですが、竹内涼真が大人の役をするというのもちょっと感慨深かったりします。

 作品情報 2019年日本映画 監督:河合勇人 出演:板垣瑞生、吉柳咲良、竹内涼真 上映時間104分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:東宝シネマズ川崎 2019年劇場鑑賞299本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 ある日、青年医師(竹内涼真)は、午後0時15分、自分以外の時間が止まったのかと慌てた。しかし何事もなくほっとする。それは彼にとって懐かしさと痛みを伴う思い出だった。

 将来の夢もなく流されて生きている予備校生の相葉孝司(板垣瑞生)は、授業中、突然自分以外の時間が止まって驚愕する。外に飛び出して、他に動ける人がいないか探したところ、女子高生の篠宮時音(吉柳咲)と出会った。その日から、毎日午後0時15分になると2人以外の時間が止まり、「ロスタイム」と名付けた一緒に過ごすうちに二人の距離は縮んでいくのだが…。

 【感想】
 自分以外の時間が止まったらどうなるのか、なんて夢想は高校生ぐらいのときにしたことがあります。そういう小説や映画もあるのですけど、まあ、空気の中も素粒子はとまっていないのかとか、SF的にはなまぬるくみないと難しい。でも、青少年向けのSFだったら許容範囲かと思います。

 わずか1時間ですが、美人の女子高生と世界に2人だけしかいないなんて厨二病満載の夢がかないます。青少年向け映画なのでふしだらなことはせず、弁当を作ってあげたり、自転車で二人乗りしたりほほえましい時間を過ごします。このへんは観ているこちらも、どきまぎするほどいじらしい。

 しかし、中盤以降、時間がとまる秘密や、青年医師とはだれなのかが明らかになり、物語は盛り上がっていきます。もちろん、この手の作品が好きだったら想定の範囲かもしれませんが、終盤にみせた孝司の決断にはびっくり。また、この手の映画にありがちな、プロットが架空だから、細部もいいかげんということにならず、細部まで作り込んでいるのが好感を持てます。このへんは河合監督と脚本の桑村さや香の勝利ですね。前半がのほほんとしている分、終盤の急展開にはどうなるかドキドキしましたし、大人になったら忘れてしまった思春期の尖った感覚を思い起こさせるうまい作りです。

 吉柳咲は「天気の子」で一躍注目されましたが、演技そのものをみるのは初めてで、正直、こなれないところもあるし、超絶美少女というわけでもないのですが、それがかえって時音という少女役にはあっていました。板垣も単独主演は初めてだと思いますが、ぐいぐいひっぱる時音にとまどいながらもうまくついていく孝司にはあっていました。切ない青春SFが好きなら満足できるのではないでしょうか。
posted by 映画好きパパ at 07:33 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。