2019年10月19日

ヒキタさん! ご懐妊ですよ

 年の差夫婦の不妊治療をユーモラスに描いた作品。原作者ヒキタクニオの実体験で、男性としては身につまされることがあるけれど、女性側のつらさをもう少し紹介しても良かったかも。

 作品情報 2019年日本映画 監督:細川徹 出演:松重豊、北川景子、濱田岳 上映時間135分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2019年劇場鑑賞319本目 



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 【ストーリー】
 49歳の人気作家ヒキタクニオ(松重豊)は一回り以上年下の妻サチ(北川景子)と円満な夫婦生活を送り、年下の編集者杉浦(濱田岳)と飲み歩く日々を送っていた。だが、ある日「ヒキタさんの子供に会いたい」とサチがいいだす。子供が生まれそうな日をねらい子作りをするタイミング法をするが妊娠しない。

 意を決して産婦人科で検査してもらったところ、加齢によりヒキタの精子の運動率は20%と妊娠可能な40%の半分しかないことが分かった。不妊治療の桑島医師(山中崇)のアドバイスで、人工授精に踏み切ることにしたが、サチの父親(伊東四朗)は「人工授精などみっともない」と怒りまくり…

 【感想】
 子供は授かり物と言いますが、子供がほしくてもできない夫婦はたくさんいます。タイミング法で難しいと人工授精、体外受精と進みます。体外受精は2012年の調査で年間30万件以上行われており、晩婚化の現在では決して珍しくはありません。それでも、サチの父親のように偏見は多いようです。

 かつては不妊は女性が原因とされたものでした。しかし単純に考えて男が原因の可能性も50%はあります。また、女性の高齢出産のことはよくいわれますが、男性も高齢になると精子が劣化します。そういう点でこの作品は、将来子供が欲しいなと思っている多くの人にとって勉強になる作品です。

 強面とユーモラスの両面をもつ松重は、ここではユーモラスに比重を置き、人はいいけど小心なところもある中年男を好演しています。彼がどうやって北川景子のような美人と結婚できたか、それだけで映画が作れそうですが、サチも年上の夫を「ヒキタさん」とたてつつバリバリ働くキャリアウーマン。今風のカップルといえましょう。

 それだけになかなか妊娠できずに焦る姿はいたましい。映画では男性が精子をとる大変さを描いていますが、女性のほうが体内に異物がはいるわけでもっとつらいわけです。ヒキタが一度くらいいいだろうと、大事な採取の前日に泥酔して、サチが静かに怒りまくるシーンなどは、同じ男性からみても心が痛みました。

 タイトルからして結末はどうなるか想像はつきますが、そこに至るまでの苦労は並大抵のものではありません。少子化が問題視されるのだったら、体外受精を保険適用するなど国ももっと出産に重きを置けばいいのに、と頭をよぎってしまいました。
posted by 映画好きパパ at 07:11 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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