2019年10月19日

エンテベ空港の7日間

 1976年、エールフランス機がハイジャックされ、多くのユダヤ人らが人質となったエンテベ空港に強制着陸させられた事件の映画化。犯人、人質、イスラエル政府、イスラエル軍と視点がめまぐるしく変わる分、緊迫感は今一つでした。

 作品情報 2018年イギリス、フランス、アメリカ、マルタ映画 監督:ジョゼ・パヂーリャ 出演:ロザムンド・パイク、ダニエル・ブリュール、リオル・アシュケナージ 上映時間107分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2019年劇場鑑賞320本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 【ストーリー】
 1976年、テルアビブ発パリ行きのエールフランス機がハイジャックされた。犯人はパレスチナ解放人民戦線のメンバー2人(アミール・ホーリ、アラ・ダッカ)と彼らに同調するドイツ赤軍のブリギットとボーゼ(ロザムンド・パイク、ダニエル・ブリュール)だった。

 飛行機はウガンダのエンテベ空港に着陸。乗客248人は徐々に解放されたが、106人がイスラエル国籍かユダヤ系として最後まで人質となった。犯人グループはイスラエルに捕まっている政治犯の釈放を要求。ラビン首相(リオル・アシュケナージ)をはじめイスラエル政府は対策に苦慮する。

 【感想】
 冒頭、イスラエルのバットシェバ舞踊団のコンテンポラリーダンスから始まる異色作。なぜダンスをとりいれたか、公式のフェイスブックをみると、イスラエルとパレスチナの関係の比喩だそうですが、映画だけだとなかなかわかりにくかった。それはさておき、単なる英雄話にしたくないという監督の意図が伝わりましたが。

 キャストをみても、国際的に有名なスター2人がテロリストに配されています。そして、ドイツ国内で次第に追い詰められている焦りや、夢想的ともいえる政治思想を紹介して、テロリストが単なる駒ではなく生きている人間だと言うことを表しています。そこは「ホテル・ムンバイ」と似ているかもしれません。

 また、ユダヤ人虐殺をしたドイツ人が、ユダヤ人を人質にとることについて、犯人の一人ボーゼが道徳的に悩むこと、人質のユダヤ人老女が錯乱したときになぐさめることなどをみても、彼らにも人間性があったことを描いています。一方、パレスチナ人の犯人たちは家族をイスラエル軍に殺されたなどイスラエルに対する憎悪がはんぱない。犯人グループの色合いの違いも、本作の特徴といえましょう。

 過去にエンテベ空港を扱った作品はアクションメインですが、本作では人種、民族の苦悩、政治家や軍人の責任といった部分がメインであり、アクションにはさほど重きを置いていません。実際、エンドロールで史実の被害者数が明らかになるまで、そんなに激しい戦闘がおこなわれるとは思いませんでした。ただ、ダンスも含めてそれだけに焦点がぼやけてしまい、緊張感が途切れてしまったというのも正直な感想です。
posted by 映画好きパパ at 20:29 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。