2019年10月24日

王宮の夜鬼

 韓国時代劇+ゾンビをヒョンビンVSチャン・ドンゴンの2大スターでみせようという、ある意味イージーな企画。悪くはないのだけど、緊迫感も目新しさ無いような。

 作品情報 2018年韓国映画 監督:キム・ソンフン 出演:ヒョンビン、チャン・ドンゴン、チョ・ウジン 上映時間121分 評価★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2019年劇場鑑賞327本目



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 【ストーリー】
 17世紀の朝鮮王朝。暗愚な国王(キム・ウィソン)をよそに、国の実権を握っていたのが国王の側近、キム・チャジュン(チャン・ドンゴン)だった。彼は王太子(キム・テウ)に謀反の罪を着せて自決させると、国王を廃して自分が王になろうという陰謀を企てていた。

 王太子の遺言を受けて、清から急遽弟のチョン王子(ヒョンビン)が帰国する。だが、港にはだれもおらず、彼とお供のハクス(チョン・マンシク)を怪物が襲った。危ういところを、武官のパク(チョ・ウジン)らに助けられた王子は、人間の血肉をくらう夜鬼という怪物にかまれると夜鬼になり、港の大半の人が夜鬼になったと訴える。都へ行き、救援を求めようとするチョン王子だが、キムに入れ知恵された国王は、王子が王位を狙っていると信じ込み…

 【感想】
 ゾンビ映画って絶望感が重要だと思うんです。もちろん、「ゾンビランド」とか「高慢と偏見とゾンビ」といった脳天気な作品も好きなんですが、本作の場合、ゾンビ映画というよりも、王子がひたすら強くて100匹ぐらいのゾンビが襲いかかっても、難なく退治してしまう。軍を派遣しなくても、水戸黄門さながら、国を回ればそれだけで解決、というような。もちろん、王子の仲間が一人一人とやられたりするのですけど、それまでの見せ場があまりない人が多い。このへんは同じ韓国のゾンビ映画でも「新感染」とはえらい違い。

 その一方で、ゾンビの感染力が強くて、当時の貧弱な武装では軍隊を出しても勝てないような。特に、港町なんかはどう考えても生き残りの人たちなんかあっけなくやられそうで、このへんのアンバランスもなんともかんとも。一応、太陽が弱点というのはありますけど、この時点で朝鮮というか世界がゾンビに滅ぼされても不思議ではないような。

 宮廷陰謀劇も韓国映画では人気ジャンルで、ゾンビとくっつけるという発想はわからないのでもないですが、その分、陰謀が薄っぺらくなったというか、「王になった男」「観相師」といった傑作が何本もあるこのジャンルとしては、喰いたりませんでした。

 もっとも、ヒョンビンVSチャン・ドンゴンは絵としてはまりますし、特に絶対悪のチャン・ドンゴンの立ち振る舞いの美しさは、ヒョンビンがコメディっぽい役割をしていることもあって、悪役ながらほれぼれします。そういう意味では、ホラーでも政治劇でもなく、スター映画のジャンルにくくられるのかもしれません。
posted by 映画好きパパ at 21:35 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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