2019年11月27日

地獄少女

 一種のアンチヒーローものなので、アニメが人気を呼んでいることもあり、本作は独立した作品というよりもメディアミックスの一種という感じで、地獄少女の知識があったほうが楽しめるでしょう。決めぜりふも含めて、深夜の連ドラで何回も見た方が面白いかも。

 作品情報 2019年日本映画 監督:白石晃士 出演 玉城ティナ、森七菜、波岡一喜 上映時間107分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2019年劇場鑑賞379本目



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 【ストーリー】
 インターネットに流れる都市伝説、地獄少女(玉城ティナ)。恨みをもった相手を地獄送りにしたいとき、深夜12時に地獄通信というサイトにアクセスして、相手の名前を入力する。そうすれば地獄少女が相手を地獄送りにするかわりに、依頼人も死後に地獄に落ちる。雑誌記者の工藤(波岡一喜)は、その存在を信じていた。

 工藤の記事を読んだ女子高生の美保(森七菜)は地獄少女のことに関心をもつ。彼女は悪魔崇拝バンド魔鬼(藤田富)のファンで、ライブで痴漢に絡まれていたところを遙(仁村紗和)という女性に助けられたことがきっかけ親友になる。遙は魔鬼のバックコーラスのオーディションを受けようとしていた。一方、魔鬼のメインコーラスをするミュージシャンの早苗(大場美奈)の身に恐ろしいことが起き…   

 【感想】
 原作アニメは未見ですが、勧善懲悪とはかぎらず理不尽な回もあるとともに、被害者である依頼人も地獄へ落ちると言うことから、人を呪わば穴二つという側面も出しています。本作でも地獄少女こと閻魔あいの手によって何人かが地獄送りにされますが、なんともいえない業のような話も出ています。

 ホラー映画に手慣れた白石監督ですが、怖さはあまりなく、悲しい話がいくつか。自分が不幸になるのもわかって地獄送りにするという選択を選ぶ時点で、その人は現世も地獄だといえるからでしょうか。その地獄のシーンですが、白石監督の過去作「オカルト」同様、ポップで怖いというよりも、目が回りそうな感じ。

 さらに地獄少女の使い魔(麿赤兒、橋本マナミ、楽駆)たちも怖いというよりも、なんだかわけのわからない踊りをしているし、単品のホラーというよりも、IT同様、エンタメ的に楽しめればいいという作りになっています。決めぜりふが一緒というのも、往年の時代劇か特撮を思い起こせます。

 玉城ティナは美少女ですから、こういうこの世のものとは思えない存在というのがよく似合っています。そのほか、森七菜ら売り出し中の若手が周辺にいますが、珍しく悪役ではない波岡も見所だったりして。肩のこらない娯楽作といえそうです。

posted by 映画好きパパ at 22:27 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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