2019年12月04日

解放区

 マスコミのいい加減さと大阪西成のリアルを描いたとされる意欲作。とにかく登場人物がみな嫌な奴ばかりで、不快度マックスといったところでしょうか。

 作品情報 2014年日本映画 監督:太田信吾 出演 太田信吾、本山大、山口遥 上映時間114分 評価★★★(五段階) 観賞場所:渋谷アップリンク 2019年劇場鑑賞389本目



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 【ストーリー】
 映像製作会社でADとして働く須山(太田信吾)は引きこもり青年ヒロシ(本山大)の取材中、ディレクター(岸健太朗)の強引な取材と衝突して現場を追い出されてしまう。

 見返してやろうとする須山は、かつて大阪・西成で出会った若者のリアルという企画書を提出。ヒロシを助手に使って、西成へ取材に訪れるのだが

 【感想】
 サイトによると、2014年の大阪アジアン映画祭で上映されるはずだったのが、大阪市の担当者から西成の描写をめぐって内容を修正するよう圧力がかかり、それを拒否した監督・主演・脚本の太田が助成金を返還。自ら納得できる上映をめざして、一般公開までここまで時間がかかったそうです。

 しかし、今回「表現の不自由展」の補助金返還問題や「主戦場」の映画祭での上映一時拒否
がこれだけ騒がれているのに、当時、本作の補助金返還問題が大きく騒がれた記憶はありません。大手メディアは国際問題が絡むと敏感になるけれど、国内の貧困には関心が薄れるのでしょうね。 

 本作の須山も映像会社につとめるマスコミの一員です。冒頭、須山が勤める会社のドキュメンタリーがあまりにもひどいため、彼はよい作品を作ろうと目指していると思いきや、周囲に迷惑をかけまくったうえ、ヒロシから金をむしりとろうとするとんでもない男。まあ、マスコミなんて所詮こんなもの、というようなイメージを観客に抱かさせます。さらに、ヒロシは精神的な闇を抱えていますし、彼の家族もどこか外れていることが描写で示されます。

 一方、問題となったとされる西成の描写は、何がいけないのかよくわかりませんでした。犯罪や麻薬の現場になっているというのは事実でしょうし、それをクズや底辺の人間たちがごちゃごちゃ動き回るのは一種のユーモラスな空気すら醸し出させます。

 この作品の最大の特徴といえる、マスゴミと西成のともにどんよりとした描写は、なかなか味わい深いですが、正直、イライラさせることが多かった。また、ドキュメンタリータッチでうまいのか素なのかわからない登場人物たちの演技も、それゆえにイラっとさせられました。好みが分かれる作品と思いますが、意図的に不快にさせるよう撮影しているのでしょうから、みるにはそれなりの覚悟がいるといえましょう。
posted by 映画好きパパ at 07:30 | Comment(0) | 2019年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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